久方ぶりの降雨だった。草むしり後の痩せ地には、恵みの雨だった。 雑草をむしるということは、地表が露わになるということだ。土から保水力が奪われ、過剰乾燥に陥るということだ。いくらかでも緩和しようかと、枯草山を運んで、地表に敷き詰めておいた。十分に枯れ切った山がよかろうと、春にむしった草を建屋の裏手(北側)に積上げたままになっていたひと山を使った。少しでも地に馴染ませようと、旧植木棚残骸の朽ち板を、中央に載せておいた。 ひと夜の雨とはたいしたもんで、枯草類はシンナリとなっている。朽ち板を退けると、平たく圧縮されてへこみ、板が被っていなかった周辺は盛上っている。 予定外だったが、急遽埋めこみ作業だ。…