名画で読み解く イギリス王家 12の物語(19-06)以来の中野京子さんの著書。同じシリーズで「フェルメールとオランダ黄金時代」があるらしいので、いつかそちらも読んでみたい。 フェルメールと同様に日本では知名度も人気も高い画家であるクリムト。かつてクリムト専門の書籍としてクリムト(09-38)を読んだことがあるが、あいにく難易度が高すぎた。その本以外では、2019年に東京都美術館で開催された「クリムト展 ウィーンと日本 1900」に行ったことを思い出す。 本書はオーストリア系ハプスブルク家における「実質的な」最後の皇帝であるフランツ・ヨーゼフ(1830-1916)が1848年に戴冠し、グスタフ…