競馬好きからスタートして、ディック・フランシスの小説を読むようになったのが、海外ミステリを読んだきっかけだった。そこからアガサ・クリスティのようなミステリから、深夜プラス1のような冒険小説、そして長いお別れのようなハードボイルドなどを読みだした。それらの著作を選ぶツールとして、ネットでの書評や評判も参考にしたが、特に頼りにしたのは、やっぱり「このミステリーがすごい!」などのランキングである。この「女王陛下のユリシーズ号」は、そもそも書評でも評価は高いが、さらに早川書房の「ミステリマガジン」発行の「冒険・スパイ小説ハンドブック」で第1位にもなっているというから、期待して購入した。文庫本での購入だ…