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（２０１１年３月３０日） つんく♂によれば、アルバムのコンセプトは「明るくいこうよ！」だという（⑤）。とはいえこのアルバムはコンセプトアルバムではなく、あまりこの発言を本気にしてはいけない。たしかにアップテンポな楽曲が多く、その中には「本気ボンバー！！」のようなベリーズ屈指の名曲も含まれているが、この傾向はあくまで結果論だ。前アルバムに続き、「イナズマイレブン」とのコラボが継続していたことからアップテンポな楽曲が多くなった程度の話で、狙ったものではないと見た。 むしろこのアルバムにおいて注目するべきは、メンバーの成長だ。菅谷以外のメンバーを、ボーカリストとして安定して運用することができるように…
（２０１０年３月３１日） 通常盤のジャケット写真を眺めてみてほしい。別にメンバーカラーというわけでもない衣装に身を包み、ベリーズたちがこちらを見つめている。しかし、彼女たちの表情に統一感はない。清水・徳永・夏焼は笑顔。熊井は少しだけ微笑んでいるが、菅谷は挑発するような顔で斜めを向いている。須藤は真顔。嗣永にいたっては、なぜか驚いたような顔をしている。このジャケットの「ちぐはぐ感」は象徴的だ。本アルバムは、アニメ『イナズマイレブン』とのタイアップ曲で勢いよく幕を開ける。「雄叫び」と題されているので、このまま勢いよく突き進むのかと思いきや、突然演歌が流れ、ボサノヴァが流れ、果てはディスコやロックン…
（２００８年９月１０日） 前作、『4th 愛のなんちゃら指数』からすでにあやしかったが、今作は『5(FIVE)』である。いったい、この人たちにはタイトルを考える気があったのだろうか？ 前作で正統派路線に振れたベリーズ工房だが、本作では揺り戻しかのように「実験」路線（≒イロモノ路線）に振れている。実際、本アルバムに収録されている「ジンギスカン」や「行け 行け モンキーダンス」で、ベリーズ工房はアイドル界で不動の独自路線を確立しつつあった。語弊をおそれずにいえば、「この程度の」色物感で不動の地位を確立できたのは、ひとつには当時のアイドル市場がまだブルーオーシャンだった（BiSやdotstokyoの…
（２００７年８月１日） コテコテのアイドル衣装を身にまとったメンバーたちが、ジャケットの向こうから微笑みかけてくる。正統派アイドル、ベリーズ工房ここにありとでもいった感じだ。 収録曲の中でも、癖の強い楽曲は「サクラハラクサ」くらいで、それ以外の曲はルーツミュージックへのオマージュなどはちりばめられつつも、ポップにアレンジされ、聴きやすいものへと仕上げられている。 そう、この時期、ベリーズ工房は、つんく♂の実験工房から、王道アイドルへと変貌を遂げつつあった。 この変貌の原因は、推察するに二つある。 一つには、ベリーズ工房がキャリアを積み、ハロプロの中でも戦力として数えられるようになってきたことだ…
（２００６年７月５日） 「夏」である。 このアルバムのリリースから実に１３年後の２０１９年、産休をとった矢口真里の代打として、インタビュー番組「火曜 The NIGHT」のＭＣに挑戦したのは、ベリーズの盟友℃-uteの鈴木愛理であった。初のＭＣ挑戦に、彼女は繰り返し「成長の夏」という言葉を口にしていた（鈴木の魅力は、その高いスペックと、この言葉に代表されるような「薄っぺらさ」の奇妙な両立にある）。 さて、２００６年の夏真っ盛りにリリースされたミニアルバム。ライターの倉田真琴は本アルバムを評して、初期ベリーズの「夏」のイメージを決定づけたとする（④）。この２００６年の「夏」は、鈴木の言葉を借りれ…
スッペシャル! ベストミニ 〜2.5枚目の彼〜（２００５年１２月７日） 「第②成長期」から一カ月もたたないうちに発売されたミニアルバム。１２月１０日公開の『映画 ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち』で、ベリーズ工房はエンディングの「ギャグ１００回分愛してください」を歌唱している。このミニアルバムは、映画でベリーズを知ったライトなファン層にも購入してもらおうと企画された、ベスト盤的な位置づけとなっている。３曲目～６曲目はこれまでのアルバムに収録されていた曲の再録であるため、レビューはそちらを参照されたい。アルバムのジャケットにはプリキュアのイラストで、メンバーたちが描かれ…
（２００５年１１月１６日） 思うにこの時期のつんく♂はコンセプトアルバムにハマっていた。いや、単刀直入に言おう。この時期のつんく♂は、つんく♂版『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を作ろうとしていた。『サージェント～』とはビートルズが１９６７年にリリースしたアルバムだ。この時期、ライブバンドをやめ、スタジオでの創作活動に重点を置くようになっていたビートルズは、「サージェント～」という架空のバンドがショーを行ったもようを収録した、というコンセプトで、この歴史的名盤を完成させた。 さて、このベリーズ工房のセカンドアルバムも、「ＯＰ」と名づけられたトラックに始まり、「ＥＤ」と…
（２００４年７月７日） ２００４年１月１５日、中野サンプラザで行われたファンクラブイベントにて、ベリーズ工房結成。その翌日に、自身のサイトに、つんく♂は次のように綴っている。「「Berry達が表現する様々な音楽」をクリエイトする工房という意味で、『Berryz工房』と名付けました」（⑤）。そう、ベリーズ工房とは、つんく♂が音楽制作する「工房」であった。 まさにその言葉通り、このファースト・アルバムには、つんく♂のクリエイティビティの爆発があふれている。民族音楽やルーツミュージック、ビートルズのようなロックの古典への妥協のないオマージュ。そういった楽曲を幼さの残る少女たちに歌わせることによる奇妙…
はじけたタイトルの訳は、私の推し「BEYOOOOONDS」にあやかりました(笑)。 さて、いわゆるゴールデンウィーク真っ只中(カレンダー的には)ですね。 今日は、私の推しのBEYOOOOONDSさんを紹介させてください。 そもそもBEYOOOOONDSって何？だれ？ BEYOOOOONDSを構成する3つのユニット ①CHIKA#TETSU(読み:ちかてつ) ②雨ノ森川海(読み:あめのもりかわうみ) ③SeasoningS(読み:しーずにんぐす) BEYOOOOONDSをもう少し深掘り 灰toダイヤモンド(はい とぅー ダイヤモンド) フックの法則 そもそもBEYOOOOONDSって何？だれ？ …
仕事を終えて、代々木に向かう。 福田真琳ちゃんのバースデーイベントで行ったばかりだから、妙になじみ感がある。 2部は少し遅い時間、19:30の開演、18:40の開場。このぐらいの時間は余裕があって、とても助かる。 さて、このイベント、カラオケ大会になるんじゃないかという心ない指摘もあったけど、コンパクトにまとまってとてもいいライブでした。 各グループの歌メンさんが結構出ていたので、パフォーマンスは圧巻だったし、とにかく八木栞さんが大活躍。嬉しかった。 ランキング参加中推し事について セットリスト セトリは、1部も2部も共通。 9人全員登場 MCは植村あかりさん。 恋☆カナ （米村姫良々 / O…
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