ペーター・ハントケ(Peter Handke) オーストリアの作家。 1942年生。グラーツ大学法学部在学中に雑誌「マヌスクリプテ」創刊に参加、「観客罵倒」(66)や「カスパル」(68)などの《純粋言語劇》によってデビュー、70年代には小説に転向した。映画監督のヴィム・ヴェンダースとは親しい友人で、彼の作品に原作やシナリオでしばしば協力している。
(本当にすげえです。わたしはオリンピックと世界陸上と世界水泳とアジア大会とそしてW杯は基本見る、スポーツ大会スーパーエンジョイ勢なんですけど、その中でも日本対スペインは最も感激した試合の一つになりました。今日はクロアチア戦、ぜひ打ち破ってベスト8に進出して欲しいですね。) 現在行われているFIFAW杯2022。 日本代表は強豪ドイツに劇的勝利を見せるも、コスタリカに敗退。 GL突破にはまたもや強豪スペイン相手にジャイアントキリングをかまさなければならないという絶望的な状況であったものの、まさかの二度目の大勝利。 はっきり言って漫画でもありえんような展開に、風邪気味でのどを痛めていた私は早朝から…
【あ】アーモンドの樹(ウォルター・デ・ラ・メア)アイオワ野球連盟(W・P・キンセラ)愛しているといってくれ(マージョリー・ケロッグ)愛の果ての物語(ルイザ・メイ・オルコット)青い花(レーモン・クノー)赤い高粱(莫言)赤毛のサウスポー(ポール・R・ロスワイラー)悪魔なんかこわくない(マンリー・ウェイド・ウェルマン)悪魔に食われろ青尾蠅(ジョン・フランクリン・バーディン)悪魔の収穫祭(トマス・トライオン)悪魔のベッド(ジャン・レイ)悪魔はぼくのペット(ゼナ・ヘンダースン)悪夢の化身アシスタント(バーナード・マラマッド)明日に別れの接吻を(ホレス・マッコイ)熱い太陽、深海魚(ミシェル・ジュリ)あっぱ…
ペーター・ハントケ「左利きの女」(1978年)を観る。これは、なんという景色だろうかと、胸がざわつくような感じ。70年代半ばのドイツのどこか郊外だろうか。閑散とした駅のプラットホームを、列車が走り抜けて紙屑が舞う。宅地造成の街並みのところどころに未舗装の地面がのぞき、水たまりができ、空き地に草叢が生い茂っている。人気のない路地、風が草木を揺らすだけで、建物は皆、押し黙っている。冬の日差しが沈黙そのものだ。影は淡いところから最暗部までいくつかの諧調をもって事物を沈みこませている。静止した景色が、かえって時間の動きを感じさせる。ここはほんとうにドイツなのか、僕の育った埼玉郊外ではないのかとさえ思う…
ペーター・ハントケのガスパーを読む 言葉によって自己が構成されていくのか? それとも、言葉によって自己が抑えつけられ、人の形をとることができるように強制されてしまうのか 参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/austriabungaku/10/0/10_KJ00002018373/_article/-char/ja/
●概要●ミュージシャン等20名●絵本作家2名 ●漫画家112名 ●他漫画家:情報不足・① ・② ・③ ・④ ・⑤ ●ゲームクリエイター14名 ●小説家111名 ・他小説家: ・① ・② ●哲学者2名●ファッションデザイナー2名 ●写真家2名●映画サイト運営者1名 ●概要 現在252名分のリストを掲載。 このコーナーは「映画人のオールタイムベスト(個別)」に掲載した以外の漫画家、アニメーター、ゲーム開発、シンガー、作曲家、小説家、その他クリエイターが影響を受けた・好きな映画のリストをまとめた掲載先のリンク集です。
24℃ 雷雨輝かしき休職第2日目。4時目覚め。9時起床。睡眠導入剤はやっぱり飲んだ方がいいなという感じ。 大雨と雷雨により移動するタイミングを見計らった一日。10時ごろホットサンドとヨーグルトで朝食を摂る。アトリエで引き続き水彩を触る。渦巻との邂逅。14時半に喜多方ラーメン、ベーコン、豆苗で昼食を摂る。 ペーター・ハントケ『幸せではないが、もういい』を読んだ。著者の実母についての語り。 彼らは、自分自身について語るべきことなど何もなかった。教会の復活祭の告解のときも、それは少なくとも年に一度自分自身について言葉にすることのできる場だったが、ただ教理問答書の決まった科白がぶつぶつ呟かれるだけだっ…
1987年製作の映画「ベルリン・天使の詩」について。 冒頭でこんな詩が紹介される。 「子どもが子どもだった頃、両腕をぶらぶらさせながら小川が川に、川が河に、水たまりが海になればいい、と思ってた。」(also das kind kind war、、、) というペーター・ハントケの美しい詩は、この映画の根底に流れるテーマみたいだ。(彼はこの映画の脚本も担当) わたしは、35年以上前に妹とともにこの映画を観た。 監督はヴィム・ヴェンダース。 (↑こちらは、今回の午前10時の映画祭14のフライヤーより抜粋。) 当時は、かなり前宣伝が良かったのだけれど、、正直言って、まあ退屈であった。 www.yout…
映画: ●『エル・スール』(1983) ヴィクトル・エリセ:監督 ●『ストップ・メイキング・センス』(1984) ジョナサン・デミ:監督 トーキング・ヘッズ:出演Book: ●『リプリーをまねた少年』(1980) パトリシア・ハイスミス:著 柿沼瑛子:訳 ●『死者と踊るリプリー』(1991) パトリシア・ハイスミス:著 佐宗鈴夫:訳ホームシアター: ●『シャレード』(1963) スタンリー・ドーネン:監督 ●『まわり道』(1975) ペーター・ハントケ:脚本 ヴィム・ヴェンダース:監督 ●『左利きの女』(1978) ロビー・ミューラー:撮影 ペーター・ハントケ:脚本・監督 ●『パリ、テキサス』…
9項目・「①」へ●「www.dff.film」 ●「Sight and Sound」2022●「berlinale」 ●「wim-wenders.com」●「Konbini」 ●「aframe.oscars」●「Letterboxd」 ●「lecinemaclub」 ●「Adventures in Moviegoing」 「コンドル(オンリー・エンジェルズ・ハブ・ウィングズ)」より 9項目 ・「①」へ ●「www.dff.film」の「Carte Blanche: Wim Wenders」より10本 ※太字は「①」にも掲載 ※白紙委任状(カルト・ブランシュ/carte blanche)で選んだ…
左利きの女 [DVD]エディート・クレバーAmazon 映画冒頭の、この作品レストア時に付加されたらしいテキストによると、この作品は1976年に発表されたぺーター・ハントケ自身の小説をもとにしており、1977年の3月から4月にかけ、フランスのパリ近郊のクラマールのハントケ自身の家を中心に撮影されたという。ペーター・ハントケにとっては1971年の「The Chronicle of Current Events」に続いて、彼2本目の長編映画だったということ。 映画は郊外を走る列車→車窓風景→駅のホームを通り過ぎる列車→クラマールの街の風景→マリアンネ(エディット・クレヴァー)の家の外観→マリアンネ…
今朝はいつもの朝ドラ「虎に翼」を見たあと、そのあとの「あさイチ」にゲストとして「東京スカパラダイスオーケストラ」全員が出演していてサープライズ!。それでたっぷりとスタジオライヴを演ってくれ、「こんなのを朝の9時前に聴いていいんだろうか?」という感じだ。実にうれしい朝になった。 「虎に翼」も好調で、戦前のまだまだ虐げられていた女性らの挿話などを取り入れながら、それでもコミカル路線は捨てずに同時に「啓蒙ドラマ」という側面も残して面白いし、今の反動的空気の拡がるなかで、このドラマの意義は大きいかな?などと思うのだった。 栽培している「猫草」がそれなりに成長してきた。日当たりのいいウチの出窓のところに…
まわり道 デジタルニューマスター版 [DVD]リュディガー・フォーグラーAmazon 映画の導入部で、川沿いの町をとらえる空撮撮影が素晴らしい。川はエルベ川で、町は主人公の住むという設定のグリュックシュタットという町らしい。 冒頭、作家志望の主人公はトロッグスのレコードを聴きながら、拳で窓のガラスを殴りつけて割る。置いてあるレコードのいちばん手前にはキンクスのファーストアルバムがあり、相変わらず(というか、この頃から)ヴェンダースはキンクスが好きなんだなあと思う(関係ないが、主人公のヴィルヘルムを演じるリュディガー・フォーグラーは、アニマルズのエリック・バードンに似ている気がした)。 ガラスの…
今日は暑くなった。東京では気温25℃を超えて「夏日」になったという。このあたりでも午後には室内にいてもかなり暑さを感じ、半袖Tシャツに着替えたりした。 午前中に北のスーパーへ買い物に出かけたが、スーパーへの道沿いの大きな家の庭では、もうフジの花が咲いているのだった。桜が終わると思ったら間髪を入れずにすぐフジの花。春という季節は、なかなかにあわただしい。 この夜も、ニェネントくんはキャットタワーのボックスで夜を過ごしたようだ。「ここがいい!」、「われ絶好のスポットを発見せり!」という気もちなのだろうか。 そのキャットタワーのボックスなら寝ているわたしに近い距離だし、ひょっとしたらわたしのことも多…
東京画 デジタルニューマスター版 [DVD]ドキュメンタリー映画Amazon 1983年の春、ヴェンダースは『ベルリン・天使の詩』を撮る前にカメラマンと2人で来日し、主に東京でこのドキュメンタリーを撮ったらしい。ドキュメンタリーのオープニングとエンディングには小津安二郎監督の『東京物語』(1953)のフッテージを引用し、このドキュメンタリーをヴェンダース監督が敬愛する小津安二郎監督、『東京物語』へのオマージュとしたのだろうか。 しかし、ヴェンダース監督が訪れた1983年の東京には、もう小津安二郎監督の見た「日本」、『東京物語』を思い起こされる「風景」は失せてしまっているようだった。 ヴェンダー…
時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!オットー・ザンダーAmazon 「ベルリンの壁」崩壊後に撮られた、『ベルリン・天使の詩』の続編。前作から6年、ダミエル(ブルーノ・ガンツ)はマリオン(ソルヴェーグ・ドマルタン)と結婚して娘も生まれていて、「天使の家」というピザハウスを開店している。残されていたカシエル(オットー・ザンダー)が今回、人間になるのだが‥‥。 「天使」の視点(つまりモノクロ)で描かれる前半は『ベルリン・天使の詩』と同様に「人々の心の声」が聞かれるのだが、今回は脚本にペーター・ハントケが加わっていないせいか、「詩的感慨」は少し薄いように思った(撮影もアンリ・アルカンではなく…
ベルリン・天使の詩【4Kレストア版】 [Blu-ray]ブルーノ・ガンツAmazon わたしが「Amazon Prime Video」で観たのでは、この映画のタイトルは「Wings of Desire」となっていて、「それじゃあウォン・カーウァイ(『欲望の翼』)じゃないか」とか思ったのだが、「Amazon Prime Video」のフィルムは「アメリカ版」だったようで、じっさいこの作品のアメリカでのタイトルは「Wings of Desire」なのだった。う~ん、どうもこの作品にそぐわないタイトルではないかと思ってしまったが、ドイツ語の原題は「Der Himmel über Berlin」で、「…