HANNAH ARENDT
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Hannah Arendt 政治思想家、政治哲学者。 1906年、生まれ。1975年、死去。 ドイツ生まれのユダヤ人。マールブルク大学でハイデガーに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに師事、哲学を学ぶ。1933年、ナチスの迫害を逃れてフランスへ、41年にはアメリカ合衆国へ亡命。20世紀の全体主義を生み出した大衆社会を考察した。
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都内のミニシアターの中で、まだ行けていなかった下高井戸シネマ 三軒茶屋から路面電車(世田谷線)に揺られて、終点の下高井戸まで 駅から徒歩2,3分で、普通のマンションっぽい建物の2階にあった 以前観た「ハンナ・アーレント」や、最近読んだ「アイヒマンと日本人」の影響で鑑賞 数百万人のユダヤ人をアウシュビッツに移送する指揮を執ったナチスドイツの親衛隊中佐・アドルフ・アイヒマンは、大戦後に偽名を使い、難民を装って西ドイツからイタリアに入り、そこから船でアルゼンチンに逃れる その後、家族も呼び寄せ、ブエノスアイレス近郊に約10年暮らすも、1960年に、イスラエル諜報特務庁(モサド)により身柄を拘束され、…
昨日にネットを見ていましたら、「本日14日はハンナ・アレント」の誕生日 とありました これを目にして、図書館から借りている「ハンナ・アーレント、三つの逃亡」 を読まなくてはと思いましたです。とはいっても、これは「ハンナ・アーレント」 の人生をコミックにしたものでありまして、彼女の著作ではないことであります。 ということで、うんと昔に購入した「暗い時代の人々」を引っ張り出してくる ことにです。このタイトルは、最近にでた森まゆみさんの文庫本のタイトルにも なりまして、ハンナさんから借用したとありましたです。 「暗い時代の人々」の翻訳元版がでましたのは1972年でありまして、半生記前 のことになりま…
今日から仕事再開。ボスたちはお盆のあいだお休みなので、ひとり開店。 メールが溜まっていることったら。 それらを片づけていくのに半日以上、そこに待ってましたとばかりに問い合わせがつづいて(ついでに夏休みどうだった? の雑談チャットが割り込んでくる)、ホッと一息ついたのは夕方前。 気がつけば高校野球2回戦で地元の高校はサヨナラ負けを喫していた。仕事が落ち着いた頃に、SNSでハンナ・アーレントの『人間の条件』を読む会に誘われ、ふと一昨年に受けた夜間スクーリング「原書講読」での、ジュディス・バトラーのハンナ・アーレント批判論文(英文)のことを思い出した。 アーレントの原文もクセがあるが、ジュディス・バ…
人間はとても想像力が豊です。想像力があるからこそ誰かのことを思いやることができるし、文化芸術も楽しむことができます。 その想像力が極端に悪い方に行ってしまうのが全体主義と呼ばれるものではないでしょうか。閉塞感がある時代に、その原因は明確な誰かにあり、それを排除しようとします。分断・対立を煽り、谷を深く切り裂きます。 社会的分断は明確にそこにあるわけではありません。 そして誰にでも陥ってしまう(加担してしまう)可能性があります。 ハンナ・アーレントさんはナチスドイツによる迫害を体験します。その時の社会情勢、政治体制、人間の心理から全体主義とは何か、なぜそれが発生してしまったのかを考えます。 アイ…
読んだ本 福田和也『本を読む、乱世を生きる:福田和也コレクション1』KKベストセラーズ (2021) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 最近は何のために本を読むのか、何ために高い本を買うのか、そもそも自分は自由なのか分からなくなってしまう時もあったが、だからといって自分を無意味な娯楽でごまかすようなことはしたくないと思った。 今日はこの本を夢中になって読み続け200ページほど読み進めた。 ・・・ 教養について聞くとうんざりする人が多いかもしれないが、福田和也は他者への理解に繋がらなければ教養の意味はないと語る。 "「教養」のドイツ語は、BILD…
読んだ本 向井透史『早稲田古本劇場』本の雑誌社 (2022) 五十嵐沙千子『この明るい場所ーポストモダンにおける公共性の問題』ひつじ書房 (2018) 勝間和代『できないのはあなたのせいじゃない:メンタルブロック解除で潜在能力が目覚める』プレジデント社 (2022) 高橋和久『別の地図:英文学的小旅行のために』松柏社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 通勤時間に最適な本はエッセイだと感じた。 小説はある程度作品の世界に没入する必要があるので、次の停車駅で降りるのかどうか気にしていたら読書が進まない。 エッセイであれば断片的に話が語…
読んだ本 エドガー・カバナス/エヴァ・イルーズ『ハッピークラシー:「幸せ」願望に支配される日常』みすず書房 (2022) ハンナ・アーレント『責任と判断』ちくま学芸文庫 (2016) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 アーレントは世界大戦によって初めて、戦争犯罪人を裁く国際裁判が誕生したことによって、議論が停滞していた道徳に対する問題が再び加熱したと語る。 また、アイヒマン実験(=ミルグラム実験)では、良心を持った普通の人間でさえも特定の状況に追い込まれることによって犯罪に荷担する可能性が示された。 アーレントが『エルサレムのアイヒマン』を刊行…
読んだ本 ハンナ・アーレント『責任と判断』ちくま学芸文庫 (2016) 円堂都司昭『ディストピア・フィクション論:悪夢の現実と対峙する想像力』作品社 (2019) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 本屋に入ると日経プレミアシリーズから『なぜ少子高齢化は止められないのか』という新書が棚に置かれていた。軽く立ち読みしたが内容は掴めなかった。 ありきたりな答えとして、日本の経済成長が低迷しているために財源が困窮、あっぷあっぷしている状態では国が出せる社会保障費にも余裕はなく…
読んだ本 島田雅彦『君が異端だった頃』集英社 (2019) 大竹弘二『公開性の根源:秘密政治の系譜学』太田出版 (2018) 里中李生『私は昨日まで日本を愛していた』イースト・プレス (2021) ハンナ・アーレント『思索日記 1950-1953』法政大学出版局 (2006) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『君が異端だった頃』を手に取ったときに、この本が文庫化されていそうだということをなんとなく予感したが、やはり文庫化されていた。 集英社のコーナーに行けば良かったのだが面倒くさくて結局ハードカバーを買ったが少し後悔してしまっている。 悔しい…
精読 アレント 『人間の条件』(講談社 選書 メチエ)を三月初めに読み終えていた。 そのとき、Twitterでかいたものの感想をブログにのせる。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript ||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}; c.getElementById(a)||(d=c.createElement(f)…
شهادة خطيرة.. كيف يجري «غسل مخ» الأميركيين تجاه الصراع العربي الإسرائيلي - YouTube شهادة خطيرة.. كيف يجري «غسل مخ» الأميركيين تجاه الصراع العربي الإسرائيلي - YouTube إعلامية أمريكية تكذّب "إسرائيل" - YouTube إعلامية أمريكية تكذّب "إسرائيل" - YouTube アメリカのジャーナリストがイスラエルを否定 ハンナ・アーレント「悪の凡庸さ」 「世界最大の悪は、ごく…
Morning Method Affiamation 人との関わらいの中で楽しみを見出す。自分の世界観の中で楽しみを見出す。 ひとこと 結局のところ、自分がその環境下でどう感じるかは自分次第なんだと思う。 Visualization Weekend Lookback 人形劇 スタバ ファミレス 晩酌 ロードバイク そば 家の片付け ショッピング Reading 稲盛和夫一日一言 許す心 許せないものを許そうとすることは人間の感情において最も厳しい葛藤だ ひとこと いいのか悪いのか、そこまでの激おこになった記憶がない。多分あったんだろうけど、寝たら忘れるし、食べても解消される。 ストア派哲学入門…
大通公園の喫煙所、増設実験撤回を 禁煙団体が札幌市に要望書:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp) 大通公園の喫煙所、増設実験撤回を 禁煙団体が札幌市に要望書:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp) 健康第一主義はなぜ危険なのか、どう危険なのかを考える|『健康禍 人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭』内容紹介と感想 | 食文|SYOKUBUN 健康第一主義はなぜ危険なのか、どう危険なのかを考える|『健康禍 人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭』内容紹介と感想 | 食文|SYOKUBUN 第57回「健康志向」も適度が健康です。── 内田樹の凱風時事問答…
私は、今年の3月末に早期退職した後、大学や文化センターで哲学を学ぶようになった。文化センターでは、ドイツ出身のユダヤ人で政治哲学者であるハンナ・アーレント(1906〜1975)の書いた「人間の条件」という哲学書を読解している。アーレントの思想を学ぶことが「自由」について考えるきっかけになった。 アーレントのいう「自由」とは、新たに創設するものでなければならず、何を始めるのかが大事なポイントになる。そしてフランス革命における「自由」について、これはあくまで旧支配階級からの解放という意味の消極的な意味での自由にとどまっていると批判している。すなわち「〜から解放される自由」は本来の自由ではないという…
結月です。 今月から資料作りをしていたものができあがり、本日、申請を完了。 ようやく立て続けにあった書類作りが一段落し、明日からはジェネオケ・サントリー公演のチケット業務などの実務を急いで取り掛かる。 思えば、5ヶ月くらいはこうした書類関係をやっていた。昔はこういう作業がダメダメな人間であったのに、今はヒステリーも起こさずやれる。そうなのである。昔はこうした作業にアレルギーがあり、まるでできなかった仕事内容。 年を重ねるごとに実務ができるようになってきて、今では行政や官僚が作る悪文だって読み込むことができる。 昔は感性ばかりで生きていて、美意識だけで生きていたから実務にアレルギーがあった。 「…
11/11 (土)16:00 - 17:30 『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』刊行記念トークイベント 田野大輔×百木漠×小野寺拓也 アイヒマンに〈悪の凡庸さ〉を見出すことは可能なのか? 今野書店http://ptix.at/blwsFz 〈悪の凡庸さ〉を問い直す 作者:香月恵里,百木漠,三浦隆宏,矢野久美子 大月書店 Amazon エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告【新版】 作者:ハンナ・アーレント みすず書房 Amazon エルサレム〈以前〉のアイヒマン 作者:ベッティーナ・シュタングネト みすず書房 Amazon アイヒマン論争―― ユダヤ論集2 (ユダヤ論集 2) 作者:ハン…
國分功一郎『目的への抵抗』を読んだ。 話の発端は政治への応答だ。しかしこの本は必ずしも政治の枠組みには収まらない。「はじめに」にあるようにこの本のテーマは「自由は目的に反抗する」ということだ。趣味に少なくない時間を使うオタクとしては「真の自由とは行為が目的を超えた(=没頭した)状態だ」という言葉は我が意を得たりというものでいぇいいぇいという気持ち(これは宇野常寛「庭の話」でも語られている)。そもそも「不要不急」という尺度自体が、もともとそういう必要/不要という軸が存在しない物事を測ってしまう暴力性を持っているというのはそうだろう。何度もハンナ・アーレントが引用されているので今後読んでみたい。 …
アパルトヘイト国家イスラエルのユダヤ人過激派、狂信的シオニスト、宗教的狂信者、超国家主義者、暗号ファシストが、ガザを地上から消し去りたいと言ったら、彼らを信じよう。 Chris Hedges The Chris Hedges Report Nov 4, 2023私はイスラエルにおけるユダヤ人ファシズムの誕生を取材した。出馬を禁じられ、1994年に非合法化され、イスラエルとアメリカからテロ組織と認定された過激派カハネ党について取材した。右翼のアメリカ人から多額の資金援助を受けていたベンヤミン・ネタニヤフが、パレスチナ人との和平交渉を進めていたイツハク・ラビンの対抗馬として立候補したとき、私はその…
ある日の返却本。 「問う」を学ぶ 答えなき時代の学問 作者:中村 桂子,島薗 進,辻 信一,中村 寛,奥村 隆,吉澤 夏子,江原 由美子,広井 良典,池内 了,内田 樹,小川 隆,野矢 茂樹 アルタープレス/トイビト Amazon トイビト 学問したいすべての人へ | トイビトで配信した記事を大幅改稿したものだそうだ。 ググったらこんなサイトもあったが:へんてこ生物アカデミー - NHK wikipedia:中村桂子によるとそもそも生きものはへんてこなんだそうだ(機械のように物理法則に従って動く、訳ではない、という意味で)。 wikipedia:フランソワ・ジャコブが生きものの特徴を3つにまと…
世界史を学んだのは高校のとき。 それ以来、本を読んでつまみ食いのようにして学んできた。 たとえばポール・ケネディ『大国の興亡』、ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』、『マクニール世界史講義』、グレゴリー・クラーク『10万年の世界経済史』のような「概史」はいくつかある。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com まあ、そういう文明を俯瞰する大ざっぱなやつじゃなくて、もうちょっと世界史の事象を解像度をもう少しだけ高くして身につけさせるような、そんなものがほしいと思っている。 いっそ角川まんが学習シリーズ『世界の歴史』全20巻のようなものがいいかもしれないと思う。 あるいはクリ…
フランス近代化にとってフランス革命とは… 今回の投稿の発端は以下のTweet。 「デフォルメして描くのは良いし個人で楽しむのは大いに結構なんだけど広告として堂々と未成年や見たくない人の目に入る公共の場に出すのはやめよう」 pic.twitter.com/zFrudVMwuj — 諸葛 均 (@policedoog1971) 2022年8月29日 「何が広告で、何がゾーニングで許されるかは(お前の心には全く届いておらず、それ以外の全員の心には完全な形で届いてる)普遍的が決めるのだ!どうしてそんな基本的な事も分からないの?さーて、何が出るかな?何が出るかな?おや残念でした。何をやっても全部駄目です…
ヘイトスピーチ禁止条例制定 札幌の多原さんが市に要望:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp) ヘイトスピーチ禁止条例制定 札幌の多原さんが市に要望:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp) 杉田水脈議員の言動、差別と認めて アイヌ民族団体がオンラインで国に要望:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp) 杉田水脈議員の言動、差別と認めて アイヌ民族団体がオンラインで国に要望:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp) 法務省:ヘイトスピーチ、許さない。 (moj.go.jp) 法務省:ヘイトスピーチ、許さない。 (moj.g…
日本の歪み養老孟司、茂木健一郎、東浩紀講談社現代新書2023年9月20日 第1刷発行 日経新聞の広告で見かけて気になっていたのだけれど、、、、まぁ、急いで読むこともないかと思って、図書館で予約して順番待ちをしていた。でも、20人以上の待ち人。。で、月末の駅ビル、カードポイントdayにつられて、本屋さんで買ってみた。三人の写真が表紙カバーに。 帯には、”この社会の居心地の悪さはどこからきたのか?「考えたくなかった」戦後日本の論点を徹底討論! 右も左も、いまだに日本は外圧頼り。内発的に自分たちの価値を肯定し、守るということができていない(東) 天皇が生物学を勉強したのは、正気を保つためにやっていた…
イスラエル、病院周辺空爆 ガザに戦車接近 死者計9700人超:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp) イスラエル、病院周辺空爆 ガザに戦車接近 死者計9700人超:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp) ガザ死者の7割が女性・子ども 国連高官「巻き添えではあり得ない」 | 毎日新聞 (mainichi.jp) ガザ死者の7割が女性・子ども 国連高官「巻き添えではあり得ない」 | 毎日新聞 (mainichi.jp) ヨシュア記9章21節「彼らを生かしておき、共同体全体のために柴刈りと水くみをさせよう。」 そしてハンナ・アーレントはこう言った。「世界最大の…