HANNAH ARENDT
リスト::外国の映画::題名::は行
Hannah Arendt 政治思想家、政治哲学者。 1906年、生まれ。1975年、死去。 ドイツ生まれのユダヤ人。マールブルク大学でハイデガーに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに師事、哲学を学ぶ。1933年、ナチスの迫害を逃れてフランスへ、41年にはアメリカ合衆国へ亡命。20世紀の全体主義を生み出した大衆社会を考察した。
○ リスト::学者::人文科学
釣れたバスはリリースしますか?駆除しますか?持ち帰り、食べますか?
ハンナ・アーレントの政治哲学入門に続くヨーロッパの政治哲学入門講座では、アーレントの学習を契機に上野大樹先生より参考図書をご紹介いただきました。一部はゼミの課題図書として読んでいます。 アーレント 「啓蒙とユダヤ人問題」in『反ユダヤ主義:ユダヤ論集1』みすず書房、2013年 2019.1.29読了 「独創的な同化──ラーエル・ファルンハーゲン百年忌へのエピローグ」in『反ユダヤ主義:ユダヤ論集1』みすず書房、2013年 2019.3.7読了 「ベルリンのサロン」in『アーレント政治思想集成1』みすず書房、2002年 2019.4.25読了 「ヴァルター・ベンヤミン」in『暗い時代の人々』ちく…
マルクス主義への怖れと憎悪 目次マルクス主義への怖れと憎悪一 日本共産党のエコロジー的変質とその諸結果二 マルクスの疎外論の否定 ・「マルクスの疎外論的発想」とは? ・実践的立場の歪み ・マルクス疎外論のヘーゲルの疎外論への還元 ・あたらしい哲学の創造 ・感性的労働の論理としての唯物弁証法三 『資本論』の労働論への怖れ ・「傲慢な思想」という非難 ・「マルクス労働論とファシズムイデオロギーとの同一性」という虚妄 マルクス主義への怖れと憎悪 一 日本共産党のエコロジー的変質とその諸結果 東京唯物論研究会の機関誌『唯物論』第94号( 2020年12月)に「エコ・マルクス主義に対するいくつかの疑問」…
https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/ さて、前回は、怒りのエネルギーに任せてブログを書き綴ったワケですが、居てもたっても居られなくなり、衝動的に本棚を整理していたんです。そしてらこんな言葉が出てきたの! 悪は悪人ではなく、思考停止の凡人がつくるハンナ・アーレント もぅ鳥肌がたった。そう、まさに私が感じていたことは、それなの! ちなみに「ハンナ・アーレント」は、ドイツ生まれのユダヤ人哲学者であり思想家です。ナチスに追われ、アメリカに亡命し、その後、教鞭をふるった先進的な女性。そして「全体主義を生みだす大衆社会分析」で知られている、ちょっと凄い人なんですよ!(蟲柱・蝴蝶し…
『女たちの肖像』は、私が変わっていく過程でそばにあった本だった。 著者は中村輝子さんというジャーナリストで、人文書院から1986年に発行されたもの。 ユニークな創作活動で知られた6人の女性の手軽な入門書のようにわかりやすく書かれた本で、それぞれが「越えてきた」人生に触れることができる。 興味が湧いてもっと詳しく知りたくなったら、それぞれの人物の作品や評伝などを探していく手がかりを与えてくれる本だ。 どういうきっかけでこの本を購入したかは忘れてしまったが、「婦人の友」という雑誌に連載されていたらしいので、多分この雑誌から刺激を受けたのだろう。 この本の小さな書評記事の切り抜きを持っている人も偶然…
むずかしい哲学書は読めないのに、アーレントの本は読みたくて仕方がなかったときがあった。 振り返ると、人生の山ではなくてやっぱり谷にいた時期だった。 しかし、せっかく手に取っても、ペラペラとめくってみた段階であきらめることが少なくなかった。 難しい原書からの翻訳であることも原因だと思う。 「どうしてこんなむずかしいことを考えてるのか」なんて思ったりして、1ページでがっかりしたこともあった。 代表作ともいえる『人間の条件』とか『革命について』などはある時期のある世代によく読まれたことは、古本屋で探しているときに、いかにも「なんとか世代」と呼べそうなご主人が教えてくれた。 私が読める著作はユダヤ人と…
昨夜は[専門外国書講読]の夜間スクーリング。第6回ということなので、折り返しかな。決して一筋縄ではいかないジュディス・バトラーの文体も、少しずつ馴染みはじめてきた感じがします。先生も言っていましたが、同じようなフレーズが何回もでてきて、しつこい感じがします(笑)。今回はわたしの担当分の発表回でした。前段の方たちの文章がわりと難儀な内容なのに比べて、わたしの担当パラグラフはそこそこ明快だったので、あまり悩みませんでしたけども、論理学の用語がでてきてちとつまずいたかもしれません。 それ以上に、発表しているところで、事前にあれだけ「大学の宿題の発表があるから、話しかけるな、近寄るな」と協力を求めてい…
今日(4月11日)、中公新書公式アカウントがこんなツイートをしていた。 1961年4月11日、ユダヤ人大量虐殺に深く関わったアイヒマンの裁判がエルサレムで始まりました。政治哲学者ハンナ・アーレントが傍聴して発表した裁判記録は、論争に発展。矢野久美子著『ハンナ・アーレント』をご参照ください 1961年4月11日、ユダヤ人大量虐殺に深く関わったアイヒマンの裁判がエルサレムで始まりました。政治哲学者ハンナ・アーレントが傍聴して発表した裁判記録は、論争に発展。矢野久美子著『ハンナ・アーレント』をご参照ください。ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌は、芝健介著『ホロコースト』を。 pic.twitter.…
つぎの ほんについての しょひょうを かきました。(せいれき 2021ねん 2がつ 25にち)へれん・えむ・がんたー(すえまつ・ひろき、いざわ・しげき、はしもと・のりゆき やく)『きょういくの りーだーしっぷと はんな・あーれんと』、しゅんぷーしゃ、せいれき2020ねんヘレン・M・ガンター(著)末松裕基、生澤繁樹、橋本憲幸(訳)、『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』、西暦2020年、春風社http://www.shumpu.com/portfolio/790/ はやかわ・こう(早川・公)@hayakawa_ko さんから #献本ギフトエコノミー (けんぽん・ぎふと・えこのみー)で いた…
著者の小川さんは、NHKでもおなじみ。読んでみたいと思っていた哲学者だ。哲学の中でも「公共哲学」という分野の専門。 もと、フリーターって帯に書いてるけど、その当時の様子も書かれているし、テレビでの”チャラい”イメージは、スタイリストのせいじゃなくて、ご自分の活動軌跡のためか😁 そもそも哲学とは、既成の概念を疑ってかかり、考え続けることと、この本を読んでわかったけど、自分の働いてる職場でもつくづく感じるのは、考えない人がとても多いってこと。 「考えないことが習慣になってしまう」と小川さんは危惧する。 「考えを深めるのが哲学の特徴」哲学には常に深めていこうとする姿勢があるという。
左右社 出版 山田航編著 「桜前線開架宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表」 感想の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 平岡直子 この人の歌の解説文、難しくてよく分からんかった…。以下引用ですけど、 これは穂村弘が『はじめての短歌』などの著書でたびたび触れている「生きる/生き延びる」の二項対立の図式を思い出させる。これはハンナ・アーレントがいうところの「work(仕事)/labor(労働)」の二分法にパラレルで、美や真実を追求する人間らしい生き方か、ただ食い扶持を求めて日々の生活に追われる生き方か、という議論である。短歌とは(ひいては芸術とは)「生き…
一条真也です。『悲しみとともにどう生きるか』柳田邦男&若松英輔&星野智幸&東畑開人&平野啓一郎&島薗進著、入江杏編著(集英社新書)を読みました。タイトルからわかるようにグリーフケアの書です。著者の柳田氏は1936年生まれのノンフィクション作家。若松氏は1968年生まれの批評家・随筆家。星野氏は1965年生まれの小説家。東畑氏は1983年生まれの臨床心理学者。平野氏は1975年生まれの小説家。島薗氏は1948年生まれの宗教学者で、上智大学グリーフケア研究所所長。編著者の入江氏は「ミシュカの森」主宰で、上智大学グリーフケア研究所非常勤講師です。 本書の帯 本書の帯には、「誰に遠慮することなく、どこ…
山岸俊男監修『社会心理学』(10) 今回は、第2章 社会心理学の歴史的な実験 のうち「アイヒマン実験」をとりあげる。 アイヒマン実験とは、心理学者S.ミルグラムが行った「服従」実験である。ミルグラム実験ともいう。 「服従」とは、権威者からの命令や要請に対して、それが自分の意思に反した内容であっても従うことである。 服従する原因として、権威者からの罰への恐怖、権威者への責任転嫁などがあげられている。 アイヒマンは、「東欧地域の数百万人のユダヤ人を絶滅収容所に輸送する責任者」であり、 イスラエルにおけるアイヒマン裁判の過程で描き出されたアイヒマンの人間像は人格異常者などではなく、真摯に「職務」に励…
予習編で予告した通り、『マリー・アントワネット』見てきた。最近シアターオーブばかり行っている気がする。 私は共和主義者なので、途中まで「この反革命ミュージカルがああー」と思いながら見ていたが、2幕で勢いに飲まれてうっかり感動してしまいシマッタという感じだった。 基本情報 あらすじ 感想 マルグリットの成長譚 フランス革命の捉えかた 陰謀論 女性差別とミソジニー キャスティングと歌について 舞台と音楽について References See Also: 基本情報 2021年2月21日(日)ソワレ @シアターオーブ キャスト マリー・アントワネット:笹本玲奈 マルグリット・アルノー:昆夏美 ルイ16…
皆さん、こんにちは。2020年度広報インターンの庄司です🦦 暖かくなってきましたね~! 私の住む地域は気温が20度近くになっおり、桜が満開です☺🌸🌸 さて今回は、JVCのホームページ内から 2018年度のスタッフインタビュー第1回をご紹介します! ========== こんにちは!2018年度広報インターンの藤井です。 笑顔でインタビューに応じてくれた山室さん。右手のミサンガのようなものはラオスの儀式でつけてもらったものだそう。 2015年に始まった「スタッフインタビュー」ですが、あれから3年経った今、スタッフの顔ぶれも少しづつ変わってきました。そこで本年度は「スタッフインタビュー続編」という…
www.hokkaido-np.co.jp ワクチン、「優先」詐欺に警戒 不審電話・メール相次ぐ北海道新聞02/22 ワクチン優先詐欺に警戒? それよりも政府や国際製薬企業とそこに投資する投資家たち利権集団にこそ、警戒が必要だ。 クソメディアの影響力を利用する詐欺は、最も効率的且つ最大限に実入りが大きい。 世界の現実は、詐欺と暴力で支配する紳士面した強奪資本主義社会だ。 そしてこのワクチン優先詐欺師たち、更には知能犯を取り締まる担当刑事なら(笑)、このコロナ・スリラー劇場が詐欺的要素を完璧に備えた世界的詐欺だと直ぐに気付いたことだろう。 「嘘は大きい程よい。」、「嘘を大声で、充分に時間を費やし…
www.hokkaido-np.co.jp 函館の3大学 異なる追試 コロナ下の国公立大入試 感染や発熱あったら…北海道新聞02/21 これも自己保身、組織防衛がなせる業だ。 ファシズム・全体主義は、こうした愚かな奴隷と家畜に支えられて躍進する。 21世紀でも、ファシズムが勝利する。 奴隷と家畜は、生まれてから死ぬまで奴隷と家畜である。 ハンナ・アーレント「悪の凡庸さ」。「世界最大の悪は、ごく平凡な人間が行う悪です。そんな人には動機もなく、信念も邪心も悪魔的な意図もない。人間であることを拒絶した者なのです。そして、この現象を、私は”悪の凡庸さ”と名付けました。」 ヨシュア記9章21節「彼らを生…
前回記事「マキャベリ(1)目的のためには手段を選ばず」では、マキャベリズム(マキャベリ主義)の内容について述べました。 引用元 tetsugaku-life.com 今回はそのマキャベリズムに関連する問題について、僕なりの考えを書いていきたいと思います。 目次 全体主義への転落 戦争放棄は異常 絶対非戦論の決定的欠陥 理想をリアルに追究する 全体主義への転落 復習しておきますと、マキャベリズムとは「国家のためならば非道徳的な行為や手段であっても許される」という考え方です。 例えば「国を外国から防衛する」あるいは「国内の秩序を保つ」という重要な目的のためには、たとえ卑劣で悪しき手段だとしても厭う…
www.hokkaido-np.co.jp 札幌時短解除、「入院110人」も目安に北海道新聞02/19 そもそも精度60~70%のナンチャラ検査に基づいた強制入院決定自体が非科学的でデタラメな政策、いや政府独裁の全体主義的振舞いなのに、それを基に入院110人を時短解除の目安にするとは、それもまた非科学的で独裁政治の振舞いなのだ。 鈴木北海道知事の振舞いには、悪の凡庸さの典型を見る思いだ。 それとも、まさか筋金入りのファシストなのか?(笑) それにしても北海道人は、底抜けのお人好し集団である。 このまま茹でガエルとして茹で上がり、人生を棒に振っても好いのか? ハンナ・アーレント「悪の凡庸さ」。「…
愛知県知事リコール運動に寄せられた署名の8割が不正に集められたものだったことが判明した。 更にその署名はバイトを雇って偽造されたものだということもわかってきた。 愛知署名問題 広告関連会社幹部「アルバイト集め書き写し」 | NHKニュース ここで僕が考えたいことは、リコール運動の是非でもなければ署名偽造に誰が絡んだということでもない。 バイトとして仕事をした本人についてだ。 おそらく短期バイトの1つとして気軽に参加したのだろうと想像つくけど、やってて不審な点はなかったのだろうか? 他人の名前を署名欄に書き写すなんて、明らかに変じゃないか。 異変を感じたからといって何か騒ぎに巻き込まれるのは面倒…
演劇空間の誕生 始原への旅・Ⅲ 2011-02-04 07:11:31 テーマ:絵画と建築 6.おわりに 私たちは“親密な舞台と観客の原初的な関係”を如何にして取り戻すことが出来るのだろうか。それは芸術形式のあれこれの違いを論じることではなく、固有の演劇空間の成立の如何による。演劇空間の意味論的な定立は芸術概念の改変にある。つまりテスト氏の一夜を潜り抜け、その夜明けには何があるのか、という問いである。残念ながら私たちはそれに対応する術を豊富に持っているわけではない。本稿のギリシア悲劇の解釈や中世の道徳劇に関する事例から得られる知見は、若干の示唆と教訓と重要なヒントとを与えるであろう。さらに純粋…
大分前に読み終わってはいたんですが例の如く悶々としていたのでしばらく放置していました。百合に向き合う2021のきっかけになった本です。 それぞれの短編が出来が良いだのなんだのは言いません。そもそもこの備忘録の目的からは外れますし,百合をまだ理解できていない自分が言うものでもないと思うので。良かったものを箇条書き的に書いていきます。 ・まえがき これが一番良かったまである。何とも言えない気持ちになって,胸がほっこりするというか,エモいというか,まぁともかくすごく良い前書きでした。 ・幽世知能/草野原々 やっぱり草野原々なんですよ。以前も書いた気がしますが,心がグッチャグチャになった挙げ句,最後に…
新型コロナウイルスが流行し、注目された小説がいくつかある。カミュの『ペスト』が代表的な小説だ。しかし、『ペスト』以外にも感染症を題材にして、話題になった小説がある。それが砂川文次の『臆病な都市』だ。端的に言って、この小説は傑作だと思う。『臆病な都市』は、新型感染症に対する集団ヒステリーと官僚組織の不条理を描いた小説だ。 『臆病な都市』の中で描かれている新型感染症に対する集団ヒステリーや、大衆の行き過ぎた正義感は、現実世界のコロナ禍でも起こった出来事だ。コロナ禍をモデルにした小説かと思いきや、この小説はコロナ禍が深刻になる前に群像に掲載されている(2020年4月号)。中編小説なので、書かれた時期…