好きな洋画は何かと聞かれたら、間違いなくマリオ・プーゾ原作の「ゴッドファザー」シリーズか、トマス・ハリス原作の「羊たちの沈黙」シリーズと答える。両作とも稀代の悪役が輝いているのだ。今回のハンニバル・レクターは「羊たちの沈黙」シリーズに登場し、博識で気品のある振る舞いと優雅な趣向性を持ちながら、裏に強烈な狂気を孕むというその異質な精神病質的人物像から、唯一無二の悪役としてカリスマ的な人気を誇っている。 ハンニバル・レクターは名門貴族の末裔で2歳で読み書きを覚え、6歳までに英語、ドイツ語、リトアニア語を習得、青年時代に剣術の心得を習得、その後、医師の道へ進み、精神医療に関する豊富な知識だけでなく、…