譲渡の場にはあっしはいなかった。 平日月曜の昼間ではなかなかいられない。 預かりボラさんは若い新婚早々の夫婦である。 ご主人も名残惜しいのか会社を休んできてくれたそうだ。 動物マイスターwの下の子がたまたま休みだったので 配偶者とお迎えした。 ウチに保護犬譲渡が決まった理由はいろいろあるが、 下の子の動物看護士のライセンスもその理由の一つだったらしい。 預かりボラさんが言うには、 「うちで最初預かった時に遠吠えしたので、何日かは吠えるかもしれません」 先に言ってよ~と思ったものの、ミルが来たことのほうが優っていた。 実際に、多少だが遠吠えを聞いたもののすぐに止んでいったので 大事には至らない。…