望月峯太郎の初期代表作の一つ。映画化もされた。
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「東京ヒゴロ」に触発されて。色々物色の上、雑誌サイズ版(「フルゲーム」)を古書で。 後半はまったくの初見。こんなに真っ直ぐなストーリーだったのか。とても良かった。 担当編集者(堀靖樹)の解説「あの頃はみんな『ピンポン』だった」も面白い。「基本的にオーソドクスな物語構造を持っている」はずの松本大洋作品を「次の本誌連載は文句なしの成功にしなければならん!」という編集者の思いでスポーツ根性ものにしたという背景とのこと。 オババと二人三脚で復活を目指すところなど望月峯太郎「バタアシ金魚」オマージュを感じる。 「竹光侍」「Sunny」「ルーヴルの猫」は読んでみたい。
「文藝別冊-総特集:望月ミネタロウ」に刺激されて古書で購入。最終巻だけ未読だったという記憶。 今読むと「当時、ダニエル・クロウズとかアメリカのオルタナコミックが好きだったので、そのへんからの影響もあります」ということは理解できる。所謂「グラフィックノベル的な方向」。 「オチまで全部考えて描き始めたもの(中略)よく読んでもらうとわかるんですけど、仕掛けを入れすぎちゃったんですよね」と語るとおり、緻密に作意を積み重ねても物語が有機的に機能しなかったという印象。 「完璧な人生なんてない、この痛気持ちいい感覚こそが人生なんだ、と伝えたかったんですけどね」とのことでしたが、「バタアシ金魚」から受け取った…