人の子には財布の紐が緩みがちである。 自分に子がいないということもあろうが、友達の子どもにお金を使うことほど楽しいことはないと思う。誰かのために何かを買うこと自体、とんでもなく楽しいことなのだが、それが子ども用の何かであると楽しくて仕方がない。何だあの小さな、手のひらにすっぽり収まってしまいそうな靴は。ふかふかでつるつるな洋服は。カラフルなおもちゃは。大人のためのものではあり得ないような色使いやデザイン。それを、自分の大切な人の血を分けたミニヒューマンが使って笑顔になってくれたならば、と考えるだけで心がほんわりと柔らかくなる。 この一年は、自分の周りでおめでたいこと続きであった。遠くハワイから…