【varistor(英)】
主にサージ吸収に用いられる電子素子。「voltage VARIable resiSTOR*1」の略。
構造はキャパシタ(コンデンサー)とほぼ同じで、二枚の導体の間に*2半導体が挟み込まれている。印加電圧が一定以下であれば(キャパシタのように)電流を通さないが、一定電圧を超えると半導体が本領を発揮して急に抵抗値が下がって大電流を通すようになる(バリスタ電圧という)。バリスタ電圧は製品によって数10V〜数100Vとさまざま。
この特性を利用し、多くの電子回路で雷サージやモーター・リレーの開閉サージなどの突発的な高電圧をバリスタにバイパスさせ、回路を保護するサージ対策に用いられている。
形状はセラミックコンデンサのようなディスク形、チップ形、ロッド形などがある。写真は日本ケミコンのセラミックバリスタTNR(ディスク形)。