数日前から気分転換に読んでいた川上弘美さんのエッセイ。似たような経験や共感を覚えるお話が多くて楽しかった。図書館について「好きな果物の実っている森の中を散歩しているみたいな感じだ」と語られていたのが印象的で、私にはゆったりとした雰囲気の本書もまた散歩をしているような読み心地でした。肩の力が抜けていく感じ。面白そうな本も沢山紹介されていたので、読み終わる頃には電子書籍を三冊買ってしまった。 自分のいるここが遠くにつながっていることも、自分に重さがあることも、当然のことなのに、普段は忘れている。忘れているうかつさと、忘れていられる安らかさを、雪が教えてくれたのであった。(「雪の日」より) 以前は私…