第135話 はじめてのフアランポーン駅 アジアティークを満喫した僕は、いつの間にか水上バスの終電を逃していた。。 ぼくの腕時計は、夜の10:40を指している。 ここから宿へは、タクシーで帰っても1000円もあれば帰れるはずなのだが、当時の僕は、そんな事は知らないし、何より " もったいないお化け" の僕は、道路まで出て思案していた。 タクシーはひっきりなしに来て、カップルから、ご夫婦、友達であろう人達がどんどん乗っていく。 どうやらこの時間だと、タクシーで帰るのを見越して 皆来ているらしい。 だが、貧乏旅行者を自称している僕には、すぐにタクシーというのは、罪の意識に苛まれ、まるで踏み絵をさせら…