北マリアナ諸島サイパン島最北端の岬。太平洋戦争中、日本軍司令部がサイパン島北部にあり、アメリカ軍の激しい戦闘で、追い詰められた日本人兵や民間人が、アメリカ兵の説得にも関わらず、80m下の海に「天皇陛下、万歳!!」と叫びながら身を投じた悲劇の断崖絶壁である。その数1万人にのぼるとも言われていて、海は血で真っ赤に染まり、死体の海と化した。
現在はサイパン島南太平洋地域の平和記念公園として整備、慰霊碑が建てられ、崖周辺には供養塔が多数あり、観光地の1つとなっている。
終戦から60年が経過した2005年6月28日、皇族の方としては初めて、天皇・皇后両陛下がバンザイクリフを慰霊のためご訪問している。
北マリアナ政府は、この岬をプンタンサバネタ(Puntan Sabaneta)に名称変更しようという動きがある。