アメリカには、いわゆるカレッジタウン(college town)、つまり、大学町なるものが全国津々浦々にある。町の人口の大半を学生や教員などの大学関係者が占め、大学と経済的に深く結びついている町、ちょっと意地悪な言い方をすれば、大学以外には何もない町のことだ。ミシガン大学のあるアナーバー、バージニア大学のあるシャーロッツビル、イリノイ大学のあるアーバナ・シャンペーン、コーネル大学のあるイサカなんかがその典型だ。 日本では大学はほぼ都市部に集中していて、進学を機に都会へ出ていってそのままそこで就職というパターンが多い。が、こちらでは、都市の喧騒を離れて4年間しっかり勉学に励もうという伝統が根付い…