ハンカチ 最近は、ハンカチをもたない人も増えていると聞くが、店主はハンカチがないと1日も生活ができなくなっている。 もともと大の汗かきのうえ、最近はエアータオルも使えなくなったりと、持っていないと困るという切実な理由もあるのだが、若いころから毎日持ち歩いている習慣の方が大きいような気がしている。 ハンカチを持ち歩くようになったきっかけをいまでもよく覚えている。大学1年生のとき、朝早くにキャンパスの駐車場に健康診断のバスが来て、検診の準備をはじめていた。 そのとき設営の準備をしていたスタッフの人が、ブルーのオックスフォード生地のボタンダウンシャツにブラックウオッチのパンツ、そして茶色のローファー…