私が50代になるまで図書館司書の資格に挑戦することを躊躇っていた理由の一つに「本の虫」って言えるほど読書好きじゃないかも…という気持ちがありました。 実際に司書として働き始めてからも、同僚の方たちはたくさん本を読んでらっしゃるなぁ、と感心することしきり。 そんな私のコンプレックスを軽くしてくれた2冊の本に出会いました。1冊目は、 パク・キスク,柳美佐訳『図書館は生きている』,原書房,2023. 著者は韓国のIT企業に勤務した後、アメリカのいくつかの公共図書館で長らく司書として働きました。現在は「図書館旅行者」のハンドルネームで、図書館愛好家・批評家としてSNSで評判になっています。 本書にはア…