フランスの細菌学者ルイス・パスツール博士が開発した熱処理法を応用した牛乳。パスツール博士の業績をたたえ、この熱処理法をパスチャリゼイションと名づけている。
パスチャライズ牛乳は、牛乳の天然性(栄養・性質)を損なうことなく、病原微生物による危険性を最小にした熱処理牛乳。すなわち、有害菌のみを除去した牛乳である。これに対し、市販の牛乳は、そのほとんどが超高温熱処理牛乳(UHT乳、滅菌乳)であり、有益な微生物も含め、すべての微生物を殺してしまうので牛乳の天然性は失われてしまう。パスチャライズ牛乳は、牛乳の天然性が損なわれないため胃の中でかたく凝固し、消化吸収がよく、さらにカルシウムの吸収率が高いといわれている。