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パノラマSuper

(一般)
ぱのらますーぱー

「パノラマSuper(パノラマスーパー)とは、名古屋鉄道1000系・1200系・1800系・1600系の各特急車のことを指す
1988年(昭和63年)、7000系パノラマカーの後継特急車として製造された。
名鉄特急の主力系列。

1000系

1988年(昭和63年)に製造された、パノラマSuperの最初の系列。
パノラマカーとは異なり、展望席はハイデッカー構造で、運転席は展望席の下に配置しており、大型曲面ガラスの採用と共に、眺望性を重視している。
客室と乗降口はデッキで仕切られており、座席はリクライニングシートを採用し、居住性が向上している。
性能的には5700系と同じく、界磁チョッパ制御方式を採用。台車などは120km/h運転に対応している。
最初は4両固定編成で投入され、全車座席指定の特急に運用されたが、1990年(平成2年)より、特急の営業政策が大幅に変更され、名古屋本線の特急の多くが「指定席車+一般席車」となったことから、一部の編成が1200系と組み合わされて運用されている*1
2005年4月現在、4両編成(全車特別車)15本と、6両編成(1000系特別車2両+1200系一般席車4両)12本の、合計84両が在籍。4両編成は主に犬山・常滑・河和・知多新線の特急に運用され、重連運用も存在。6両編成は名古屋本線・常滑線・空港線の快速特急・特急に運用される。

1030系

1992年(平成4年)から製造された系列。
車体は1000系と同じだが、電気機器を7500系から流用しているため、30番台に区分された。
1030系のみの単独編成は存在せず、全車が一般席車(1230系)と混成の6両編成を組む。
6両編成4本が投入され、1030系としては8両が製造されたが、2両が事故で廃車されたため、2005年4月現在、6両編成3本、合計6両が在籍。名古屋本線・常滑線・空港線の快速特急・特急に運用される。

1200系

1991年(平成3年)に製造された、パノラマSuperの一般席車。
前年に実施された、特急営業政策の大幅改正で、名古屋本線の特急の多くが「指定席車+一般席車」となったが、指定席車に1000系が使用される一方で、一般席車には5700系や7000系などが使用されていたため、編成内容の統一を図るべく、本形式が投入された。
3扉・転換クロスシート車で、ドア付近には補助席が設置されている。
性能的には1000系と同じで、120km/h運転に対応。
1200系だけで組成される編成はなく、1000系と組み合わせて運用される。
2005年4月現在、6両編成(1000系特別車2両+1200系一般席車4両)12本の、合計48両が在籍。名古屋本線・常滑線・空港線の快速特急・特急に運用される。運用の都合で、急行や普通にも使用されることがあるが、この場合は、指定席車は締切回送扱いとなり、一般席車のみ乗車できる。

1230系

1992年(平成4年)から製造された系列。
車体は1200系と同じだが、電気機器を7500系から流用しているため、30番台に区分された。
1230系のみの単独編成は存在せず、全車が1030系と混成の6両編成を組む。
6両編成4本が投入され、1230系としては16両が製造されたが、1本は事故に遭い、特別車(1030系)が廃車となったため、一般席車4両が「1380系」に改造された。
2005年4月現在、6両編成3本、合計12両が在籍。名古屋本線・常滑線・空港線の快速特急・特急に運用される。

1800系

ラッシュ時間帯に、「指定席車+一般席車」編成の特急に増結して8両で運用するため、1991年(平成3年)から製造された。
1200系同様の車体や車内設備を持つが、前面に「パノラマSuper」のロゴがないことや、ミュージックホーンを装備していない点、制御方式が界磁添加励磁制御方式であることが、1200系と異なる。
2005年4月現在、2両編成9本、合計18両が在籍。名古屋本線・常滑線・空港線の快速特急・特急の増結用として運用されるほか、昼間は名鉄岐阜〜新羽島間の急行や、名古屋本線の普通にも運用される。

1850系

1992年(平成4年)から製造された系列。
車体は1800系と同じだが、電気機器を7500系から流用しているため、50番台に区分された。
2005年4月現在、2両編成3本、合計6両が在籍。名古屋本線・常滑線・空港線の快速特急・特急の増結用として運用されるほか、昼間は名鉄岐阜〜新羽島間の急行や、名古屋本線の普通にも運用される。

1600系

佐屋〜吉良吉田間の特急に運用されていた7000系・7700系を置きかえるため、1999年(平成11年)から製造された系列。
全車特別車で、「パノラマSuper」シリーズを名乗っているが、展望席はなく、前面貫通型となっている。
曲線通過速度を向上するため、空気ばねによる車体傾斜制御装置が採用された。また、130km/h運転に対応する。
特急車としては初めてVVVFインバータ制御・シングルアームパンタグラフを採用している。
2005年4月現在、3両編成4本、合計12両が在籍。主に名鉄名古屋〜西尾間の特急に運用されるほか、「ミュースカイ」の代替として、中部国際空港アクセスの快速特急にも運用されることがある。2本を組み合わせて、6両編成で運用されることもある。
(現在は改良され、1700系となっている)

*1:1999年(平成11年)5月から、「指定席車」の名称は「特別車」に変更されている

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