博物館や美術館の中などで収蔵されたり展示されたりする作品とは異なり、街の公共的空間に常時ある美術作品のこと。
例えば、公園や道路にある銅像などが該当する。
美術館とは異なり、時間や季節を問うこと無く楽しむことが出来、また多くの場合、触ることにも支障がない。
最近では都市計画の一環として、街や駅などにパブリックアートを意図的に配置することで、地域の美術化・活性化を図る事例も多い。 代表的な事例としては『ファーレ立川』や『都営地下鉄大江戸線*1』などが挙げられる。
*1:大江戸線は全駅構内にパブリックアートが設置され、利用者の目を楽しませている。
こんにちは。今回は、埼玉県さいたま市にある『北浦和公園』のご紹介です。最寄りの「北浦和駅」からのアクセスも良く、園内には、たくさんのパブリックアートが点在する、散策が楽しい”アートな公園”。園内には県立の美術館もある文化・芸術の発信場所でもあります。 公園入口 JR「北浦和駅」から徒歩2~3分で到着。めちゃくちゃ駅近な公園です。『北浦和公園』最大の見どころは、何と言っても『埼玉県立近代美術館』。後程ご紹介しますが、黒川紀章が設計したアートな外観の美術館で、シャガール、ピカソ、モネなどの名画も収蔵されているんですね。 案内図 案内図を見て気づいたのですが、美術館の裏の池とテニスコートのある場所は…
こんにちは。今回は神奈川県平塚市にある『平塚市総合公園』に点在するパブリックアートとオブジェを巡る散歩録です。もともとは農林省果樹試験場だったらしく、約30haもある広い公園。園内には「平塚球場」「競技場」「体育館」もある平塚市で人気のある都市公園です。 案内図 園内はこんな感じで、散策しがいがありそうです! 中央入口 パブリックアートがありそうなので、中央入口から散策する事にしましたが、中央入口の割にはちょっと地味な「園銘石」。 ちなみに競技場入口の「園銘石」は、こんな立派なやつでした。 「移行の門」 ジャニュアリー・ウォダルスキー作 まずは中央入口に立つパブリックアート。作品名のネームプレ…
こんにちは。今回は、鎌倉市にある『神奈川県立近代美術館 鎌倉別館』の庭園に展示されているパブリックアート散策。美術館なのに何故パブリックアート?かと言うと、庭園に展示されている屋外彫刻については、見学自由なんです。 美術館入口 『神奈川県立近代美術館 鎌倉館』は、「鶴岡八幡宮」参拝者用駐車場の道路を挟んだ斜め向かいのあたりにあります。看板にも「彫刻庭園は観賞券なしでご利用できます」とありますね。階段で休憩している方の姿も。公園的にちょっと休憩するような利用の仕方もあるようですね。 入口を入るとちょっと変わったデザインの建物。美術館の屋内展示室です。『神奈川県立美術館』は、日本で最初の公立近代美…
こんにちは。今回は小田原市の『上府中公園』のパブリックアートをめぐる公園散策です。もともと、パブリックアート鑑賞の目的で訪れた訳ではないのですが、作品が設置されているのを偶然に発見したので、散策する事にしました。小田原駅からは少し離れていますが、街はずれの静かな環境の中にある公園です。 案内図 「上府中公園」の全体図はこんな感じ。やはり、野球場のある公園なので広いですね。駐車場は北側と南側の2ヶ所、駐車場の利用は無料です。(2023年3月時点)今回は車での訪問で、北側駐車場に停めました。 小田原球場 パブリックアートの鑑賞前に『上府中公園』をちょっと散策します。まずは「小田原球場」。プロ野球・…
こんにちは。今回は上野恩賜公園内の「芸術の散歩道」に展示されているパブリックアートについて。「芸術の散歩道」は、東京芸術大学の卒業生による修了作品の一部が常設展示され、屋外彫刻が鑑賞できるエリアです。2006年から、東京都と東京芸術大学がコラボ事業として始めた取り組みで、「上野恩賜公園」の見どころのひとつでもあります。 YAMANOTE LINE MUSEUM 「芸術の散歩道」に行く前に、まずは「JR上野駅」構内のパブリックアートから!”山手線を美術館に”のコンセプトで、2021年11月から、JR上野駅で始まった『YAMANOTE LINE MUSEUM』。「公園口改札」につながる通路をアート…
こんにちは。前回引き続き『東京・稲城市』パブリックアート&オブジェをめぐる散歩です。今回は「稲城中央公園」と「城山公園」を散策します。 稲城中央公園 総合グランドや総合体育館がある大きな『稲城中央公園』。2021年には公園入口近くにカフェ「ZEBRA Coffee&Croissant 」もオープン。サイクリストの多いエリアの為、サイクルスタンドが設置されており、有料で利用できるシャワー室まで完備しているみたいです。 親子くじら 公園名のプレートの後ろに”くじらのオブジェ”。よ~く見ると、親子のくじらです。近くに架かっている「くじら橋」にちなんだオブジェなのだそう。”くじらのオブジェ”後方にある…
こんにちは。東京都の多摩地域に位置する「稲城市」は、都心へ抜群のアクセスでありながら、緑豊かな自然の残る長閑なエリア。Jリーグ・東京ヴェルディのホームタウンでもありますね。今回は『東京・稲城市』のパブリックアートとオブジェを探しながら、公園を巡る散歩をしました。 若葉台駅 今回の散歩のスタート地点、京王線「若葉台駅」。このエリアは東京都と神奈川県川崎市の境に位置しているので、「若葉台駅」は川崎市麻生区にありますが、駅の北側は、東京都稲城市若葉台なんですね。 駅前の広場で、早速パブリックアート発見! 黒川晃彦氏の”サックスを吹くおじさん”のパブリックアート。この彫刻は、色々なシリーズがあり、国内…
こんにちは。今回は横浜駅西口に直結する「ギャラリー乙女通り」と呼ばれる地下道の壁面に展示されているパブリックアートを鑑賞します。 ギャラリー乙女通り 横浜駅すぐ近く、ヨドバシカメラ マルチメディア横浜の地下1階入口の横に、岩崎学園へ向かう『ギャラリー乙女通り』と呼ばれる地下通路があり、その地下通路の壁面にパブリックアートが展示されています。地下通路は岩崎学園が管理しており、通学路としても使われていますが、目立たない場所にある為、存在に気づかない方も少なくないのかと。 ENLIGHT 2021 「ギャラリー乙女通り」でのアート作品の展示は、横浜をはじめとする全国3ヶ所で行われた、コロナ禍で先の見…
こんにちは。今回は、神奈川県『藤沢駅』周辺のパブリックアートとオブジェをめぐる散歩。『藤沢駅』からスタートし、「藤沢市役所」「藤沢市民会館」のあたりを散策します。 藤沢駅前 散歩のスタート地点『藤沢駅』北口。 ヨットの形をした巨大オブジェが目を引きますね。これは排気塔で「藤沢駅地下通路リニューアル事業」に合わせて、2022年1月にリニューアルされたらしい。描かれているのは、藤沢市の観光名所「江の島」を背景にしたヨットとカモメ。また、”ゆるキャラ”のようなイラストは、藤沢市の公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」。 ふじキュン♡ よく見ると、頭に「江の島シーキャンドル」が載っていて、耳がヨッ…
こんにちは。今回は『中目黒ゲートタウン』のパブリックアートめぐり。『中目黒ゲートタウン』は「都市の祝祭」というテーマで、広場や壁面など、至る所にパブリックアートが配されており、レバノンのアーティストで建築家のナディム・カラム氏とフランスのアーティスト・ジャン=フランソワ・ブラン氏のパブリックアートが鑑賞できるエリア。特にナディム・カラム氏の作品が非常に多く、敷地内に点在しています。 中目黒GT 中目黒駅の目の前にある『中目黒ゲートタウン』。タワー棟、ハイツ棟、テラス棟で構成される複合施設です。早速、ナディム・カラム氏のパブリックアートがお出迎え! 「浮遊する雲」 ジャン=フランソワ・ブラン作 …
こんばんは。 先日ゲームのイベント会場に行く前に、11月24日に開業したばかりの麻布台ヒルズに立ち寄ってきました。 その中央広場に奈良美智さんのパブリックアートが新たに展示されると聞きつけたからなのですが……。 ちょうどその日、クリスマスのイベント設営中のため中央広場は閉鎖されていたのだった!!😞 タイミング悪いったら(笑) 仕方ないので設営の外側からオブジェを撮影。 ★奈良美智「東京の森の子」 ★ジャン・ワン「Artificial Rock. No.109」 ★曽根裕「石器時代最後の夜」 ↓本当だったらこんな風に撮影できたんだけどな😅 麻布台ヒルズのパブリックアートも本日初披露されました。奈…
😡自称公共放送なら社員の出自を公表しろ👤 --------------------------------------------【紅白歌合戦】 NHKを悩ませる「韓流グループ依存問題」 過去にネトウヨがデモを起こしたことも暖秋が続き、ようやく肌寒くなってきたと思ったら、たちまち「NHK紅白歌合戦」の出場者が発表された。今回、旧ジャニーズ勢が出場しない中で、目立っているのは韓流グループ。---------------------------------------------決めるにあたって局内ではひと悶着があったとか。-------------------------------------…
● 今日 (11/24) のマスコミの話題のひとつは「東京-麻布台ヒルズ」の開業でした。 ・驚きは、このビル群の建設は「まちづくり」を前提に構想立案・計画されたもの。 ⇒「計画開始は平成元年(1989) に検討組織を結成」とか。実に30年もの歳月を投入! ・国内外の多くの専門家や都民を巻き込んだ建設計画が結実となったようです。 <「高浜」の実態> ● さて「高浜-庁舎-リース計画」を振り返ってみたいと思います。 ・計画は、H 26年 - 行政の"独断"で立案計画された模様。"独断" は責任を持つべき!! ・そして「市民説明」もなく「H26年8月11日」に 施設要求仕様を建設業者に公表。 ⇒ そ…
これまで、アートスペースのハシゴと言えば、銀座が多かったのですが、これからは東京駅のしかも八重洲口に行くことも増えそう!というお話です。 www.ma-naru.com 東京駅といえば、ステーションギャラリー、KITTEに入っているインターメディアテク、三菱一号館、など丸の内側がオシャレだし、洗練されているし、良いアートスペースや博物館があるイメージだったのですが、八重洲口も今、再開発が進んで少しずつ景色が変わってきましたね!2022年に設置された吉岡徳仁さんのパブリックアートも、印象的です。 八重洲口と言えば、旧ブリヂストン美術館、アーティゾン美術館は外せません。 それこそ、東京駅から徒歩圏…
府中から都営新宿に行き、大江戸線に乗り替えて、六本木へ。途中、国立競技場で試合のあったレッズとアビスパのサポーターが大量に帰っていたのですが、一部のマナーの悪いレッズサポーターには、本当に閉口しました。 逆方向の通路には我が物顔で入ってきますし、人にぶつかっても平気な顔をしています。ごく一握りだとは信じたいのですが、少なくても他のサポーターでは、ほとんど皆無の話。 アウエーで平気でこういう態度を取る人間がいたら、そりゃ日本中で嫌われるよなあ、と悪い意味で納得してしまいました。 この間、味スタに行ったときのガンバのサポーターが、びっくりする位マナーが良かったのと比較すると、心の底からガッカリしま…
【今回の au FG LIFETIME BLUESをもう1度】 今回の #ライフタイムブルース は… 「柴犬 エイト」「夜行列車の旅」「もうひとつの故郷」「角田さん」聞き逃した方はタイムフリーで。 https://t.co/YGADfKr9kE#radiko #オダギリジョー #jwave #朗読 pic.twitter.com/LzQS4tPa8I — au FG LIFETIME BLUES (@LIFETIMEBLUES) 2023年10月28日 3番目の話の投稿者が若い頃喫茶店でバイトしていた時に演歌歌手を目指しながら働いていた角田さん。投稿者はそんな彼を負け組と決めつけていて、自分は…
秋も深まって 土曜日の朝。10月も終わりになると、そろそろ晩秋に近づいた感じがする。朝の散歩も、日の出の時間とともに、家を出る時間がだんだん遅くなってくる。散歩コースの畑のミカンの実も、さらに色づいてきた。 ミカンも色づいて 貯水池横のアサガオはまだ元気に咲いている。セイタカアワダチソウとアサガオの色の取り合わせも結構いい。 セイタカアワダチソウとアサガオ 信楽へ 今日は信楽まで足を延ばした。信楽は好きな場所で、ここのところ年に2回、初夏と秋が深まった頃に出かけている。今年は7月から、陶芸の森の陶芸館で、「岡本太郎アートの夢」という特別展をやっている。Part1とPart2の2回に分けて催され…
今回は今まで一回も乗ったことがない磐越西線に乗ってみよう!ということで、まずは新潟県側の始発駅「新津」に来ました(もちろん電車で) 磐越西線は珍しいディーゼル車を使ってます!以前、咲花駅で教えてもらいました!新津駅は何度か来たことがあるのですが、私のお気に入りの駅の一つです。 なぜなら・・・・こじんまりとした駅ながらちゃんとコンセプトがある!! まず、元文化庁長官、元東京藝大学長である宮田亮平先生のパブリックアートが構内にいい塩梅の配置で展示してあること!! 改札口を出るとまず目につくのがこちら! 初めて見たときはちょっと感激しました(^^) この6mくらいあるという大きなステンドグラスにもび…
門前仲町で下車して、真っ先に向かったのが、スタンプラリーのポイントの一つでもある富岡八幡宮。 先日、深川不動に行った時に、何故目と鼻の先にある八幡宮に寄らなかったのでしょうか?われながら不思議で仕方ありません。 ただ、そのお陰で運が良かったのが、去年行けなかった「アートパラ深川」の開催期間とたまたまぶつかってくれた事。しょう害を持つアーティストの方たちの作品が、街中で展示されています。 その他、富岡八幡宮ではフェスティバルに賛同された著名人の方たちの奉納した絵馬の展示も。特に假屋崎先生の絵馬は、作品としては凄いのですが、何を祈念して奉納されたのかは、僕みたいな凡人にはちっとも分かりません(笑)…
東京ビエンナーレ2日目に大丸有エリアをブラブラ散歩して、ついでにエルメス崔在銀展を見て来ました。 大丸有エリアは元々設置されてるパブリックアートがあったり、歩行者天国になってカフェが出てたりるすので散歩するのにピッタリ。ロープを自由に結んでよい参加型の作品もありました。 エルメス銀座店の崔在銀展は無料で見られるのが最高。朝鮮半島のDMZについて学びました。 https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/231014/
2023年10月8日(日)に西宮マリナパークシティで「西宮浜まちじゅうミュージアム散歩2023」が開催されます。 西宮マリナパークシティには、日本を代表する彫刻家や画家のパブリックアートが点在しています。そして、桜並木や音楽広場、西宮市貝類館・西宮浜公民館などがあり、町中がミュージアムな街・西宮浜。そんな西宮浜をお散歩するイベントとなっています。 西宮浜まちじゅうミュージアム散歩HPより引用 [日時] 2023年10月8日(日)14:00〜16:00 ※小雨決行、荒天中止 [集合場所] 新西宮ヨットハーバー センターハウス [参加費] 500円(飲み物・記念グッズ付き) [定員] 20名 申込…
ABSTRACTION展の図録で、企画の際に参照した先行研究として挙がっていて、日本語でまとまって読める抽象絵画の歴史についてのほぼ最新の文献っぽかったので、読んでみることにした。 テーマ別に章分けされており、抽象絵画は第1章と第3章 第2章にダダやシュールレアリスム、第4章にネオダダやポップアート、第5章が身体表象、第6章が政治と芸術、第7章はメディアアートになっている。 第1章から第7章までおおむね時系列順に進むが、テーマ別の章立てなので、時系列的には行きつ戻りつすることになる。しかし、その構成がわりと読みやすい。重複して登場する作家・作品もあるが、章によって着目点が違うので、復習しつつ多…
今日は熊谷登久平の122歳の誕生日。 「熊谷明子さんをはじめ、丸井隆人さん、松山庭園美術館、太平洋美術会の協力を得て、㊗️芸工祭前半企画2023.10.4から10.15上野の森を巡る画家たち展開催いたします。 聞けば、芸工祭とは100年以上も続く谷根千地域をあげての歴史ある祭りだそうです。 今回は清水町(池之端四丁目)ゆかりの画家大河内信敬、望月春江、丸井金猊らをクローズアップに、上野不忍池の石碑のある長谷川利行、熊谷登久平から絹谷幸二のエピソード話、真島町にありました太平洋美術会会長の堀進一、朝倉彫塑館の朝倉文夫、木内 克らの彫刻家の活躍を紹介していきたいと思います。 皆様のご協力のもと、お…
先日、旅行中に偶然出会ったご当地マンホールについての記事を書きました。 不意に見つけるご当地マンホールも嬉しいのですが、意外性という点でそれを大きく上回るのがパブリックアート。道端で偶然自分好みの作品を見つけると、掘り出し物を見つけたような気分になります。 偶然の出会いに感謝しつつ、特に気に入っている4つをまとめます。 函館市内のクマ 名古屋市内のコアラ 京都市内の機関車 大阪市内の鳩と人 函館市内のクマ 五稜郭公園前駅から函館タワーに向かうまでの道端にあった彫刻。 タイトルは「ぢっと手をみる」。石川啄木の短歌のように自分の掌を見つめるクマ。クマの世界の労働も割に合わないものなのかもしれない。…
【注】今回は番外編として「ブログの枕」と「シリーズ現代を聴く」はお休み。 ▼JOLT Showcase Yokohama 2023 【演目】①Augented Hyenas <サウンドアート・アンサンブル>ノイズ・スカベンジャーズ ②The Mother in The Silver Mouth <能声楽家>青木涼子 ③Disruptive Critters <パフォーマー>ジョナサン・ダックワース (ロイヤルメルボルン工科大学准教授) <パフォーマー>ジェイムズ・ハリック(作曲家) ④Strange James <エレキギター、歌>ジェイムズ・ハリック(作曲家) <ライブ・ペインター>中山晃子…