ミステリ作家山口雅也の「キッド・ピストルズ」シリーズの舞台。
パラレルワールドのイギリス。
「エドワード法」(資格を持つ探偵士が検察・警察に72時間だけ優先して捜査権を行使できる)
により、現実に「名探偵」が存在する世界。
社会面では、長期不況・慢性的失業率の高さ・人心の荒廃などからくる治安の悪化と
警察機構の腐敗が著しい。政府は、増加する犯罪・警察の無力化・高い失業率を一気
に解決する「ハットトリック政策」を打ち出し、警察の採用基準を緩め大幅増員する
ことにしたが、失業者だけでなく、街の不良たち──パンク族や前科者までが採用され、
警察の凋落に拍車をかける結果になった。
失望された警察に代わって国民の信頼を勝ち得たのが民間の私立探偵であり、彼らは
「探偵士協会」を設立。公的な身分を得、前述の「エドワード法」の可決成立を受け、
事実上警察を使役できる立場を獲得する。
「探偵士」制度の頂点に立つ者を「探偵皇」といい、探偵士協会と司法・警察機構の
両方を掌握する絶大な権力を有する。
パラレル英国が舞台の作品
「キッド・ピストルズの冒涜」ISBN:4488416020
「キッド・ピストルズの妄想」ISBN:4488416039
「キッド・ピストルズの慢心」ISBN:4062730057
「キッド・ピストルズの最低の帰還」ISBN:433492610X
「13人目の探偵士」(小説)ISBN:4062739615
「Cat the Ripper 13人目の探偵士」(ゲーム)