早朝のSOS 午前6時、スマホにLINEが届いた。 「おはようございます」だけのメッセージ。 今春、大学を卒業した女性からだった。 彼女は、はなより2歳年上。 幼いころから、僕を父親のように慕ってくれていた。 早朝のLINEを不思議に思い、「何かあったの?」と返信すると、 すぐに彼女から電話がかかってきた。 ただ事ではなかった。 昨年11月、彼女は就職の内定を知らせにわが家を訪れた。 表情は、夢だった仕事に就くことができる喜びに満ちあふれていた。 バルコニーでバーベキューをして、一緒に内定を喜び合った。 3月20日から働き始めて、きょうで5日目だった。 充実した日々を送っていると思っていたが、…