今回は塩野七生氏の「ローマ人の物語」を要約していきます。16は「パクス・ロマーナ」の下巻です。老年となったアウグストゥスの後継者問題・ローマ帝国防衛ライン拡大に向けたゲルマン戦線などを中心に紀元14年にアウグストゥスが死に至るまでのプロセスを記述しています。今回は血筋への強い拘り・指揮官経験・実績の不足といったアウグストゥスの弱点に由来する内容が多いです。 「ローマ人の物語16」 ■ジャンル:世界史・歴史小説 ■読破難易度:低(非常によみやすい文体で書かれており、一部物語調なのでサクサク読めます。世界史の教科書や地図を手元に置いて読むとわかりやすくなります。) ■対象者:・ヨーロッパの歴史につ…