人はそれぞれ、パーソナル・スペースというものをもっています。 いったいどんなものかというと、コミュニケーションをとる相手との物理的な距離のことです。簡単に言うと”縄張り意識”です(心理的な私的空間なので持ち運び可能な縄張りと言えます)。
たとえば、親密な関係の人とは近い距離で話ができるけど、初対面の人がいきなり近づいてきたら、 不快な気分になりますよね。それは、自分のパーソナル・スペースに侵入されたからです。
では、具体的にはどのくらいの距離になるのでしょうか。以下に表としてまとめました。
相手との関係 対人距離
親密な関係 45cm以内 家族・恋人などとの身体的接触が容易にできる距離
個人的関係 45〜120cm 友人などと個人的な会話を交わすときの距離
社交的関係 120〜360cm 職場の同僚と一緒に仕事をするときなどの距離
公式的関係 360cm以上 公的な人物と公式的な場で対面するときの距離
これは、あくまでも一般的な距離ですので、個人差はあります。 とても外交的な人は、パーソナル・スペースが全体的に狭くなることがあるでしょうし、 逆に、内向的な人はもっと広くなるかもしれません。
人それぞれにパーソナル・スペースをもっていることを意識して、 良いコミュニケーションがとれるといいですね。