実家が貸しボート屋を営む中学3年生・住田祐一(染谷将太)の願いは「普通」の大人になること。クラスメートの茶沢景子(二階堂ふみ)の夢は、愛する人と守り守られ生きること。大人びた雰囲気を持つ住田に恋する茶沢は、彼に猛アタックをかけ、疎ましがられながらも住田との距離を縮めていけることに喜びを感じていた。
そんな折、借金を作り蒸発していた住田の父(光石研)が戻り、住田に暴力をはたらくようになる。さらに母親(渡辺真起子)は中年男と駆け落ちし、住田は天涯孤独の身となってしまう。そして、ある「事件」をきっかけとして住田は「普通」の人生を全うすることを諦め、自分の目的を、世の中の「悪党」を見つけ出し、自らの手で殺すことと定める…。
主演の染谷将太と二階堂ふみは、ヴェネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を受賞。
古谷実による同名コミックの実写版。2012年1月14日公開。
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*1:親からの虐待などがみられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。
日不見、日見ず Urotrichus talpoides
モグラ目(食虫目)・モグラ科に分類される哺乳類。日本の固有種。
いわゆるモグラに比べると小型で、長い尾をもつ。
特徴
モグラによく似ているが、土を掘り進むために使う前足が小さい。体をおおう毛は黒く、光沢がある。体に生える毛は高密度だが、尾には毛が少なく、ピンク色の皮膚が露出する。なお、尾骨はたがいに癒着し、1本の骨のようになっている。
日本の固有種で、本州、四国、九州とその周辺の島に広く分布する。森林の落ち葉の下に生息するが、モグラとは違い地下のごく浅いところで生活していて、自分で長大なトンネルを掘ることはない。夜になると地上を徘徊することもあるが、日光が照る所には出てこない。「日見ず」という和名もここに由来する。
食性は肉食性で、昆虫類、クモ、ムカデ、ミミズなどの小型土壌動物を捕食する。いっぽう、天敵はアナグマ、テン、イノシシ、トビ、フクロウ、モズなどである。ただし死んだヒミズは臭いが強く、死骸を食べる動物は少ないといわれる。
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古谷実著の漫画、コミック。2001年〜2002年のヤングマガジンに連載された。古谷氏の代表作には、「稲中」で知られる「行け!稲中卓球部」というギャグ漫画がある。
作品「ヒミズ」は“普通の人生”を望む男子中学生が、ある事件を契機に心に闇を抱えることとなり、普通とは程遠い人生を歩んでいくストーリー。人間の心の奥に潜む暗い部分をえぐり出した残酷なバイオレンス青春物語として、同作の熱狂的な支持者がいる。
題名であるヒミズはモグラの一種、モグラ科に属するヒミズ類は、モグラ類と同様に眼は皮下に埋まり耳介をまったく欠くが、モグラ類に比べて体が小さく、尾が長い。
2012年公開。監督は、園子温。代表作には、『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』などがあり、過激な暴力描写で世の中を震撼させてきた鬼才と呼ばれている。主人公の住田を俳優の染谷将太(18)、ヒロインの女子中学生・茶沢を女優の二階堂ふみ(16)が演じた。
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