カテゴリー:生き物観察 セセリチョウ科やジャノメチョウ亜科(タテハチョウ科)のチョウは、翅が茶色中心で割と地味ですが、希少種も多いです。ゆるむしの森には、埼玉県の準絶滅危惧種 [1] も含めて多くの希少種が生息しています。これまで、セセリチョウ科8種、ジャノメチョウ亜科6種の生息を認めています。おそらく、休耕田跡に発生した森と草地のバランスがよく、幼虫の主な食草であるイネ科植物が豊富にあるためと思われますが、この小さなエリア(約 1 ha)にこれだけの種が集中して生息している理由の解明は、これからの調査研究に負うところが大きいです。 7月になると例年現れる種数が増え、この森では両分類群のチョウ…