俺と、香織は、昼前には『岡山城』から出発し、広島県に入り尾道市に寄る頃には、午後の2時くらい、遅い昼食を、名物“尾道ラーメン”を頂いた後、尾道の街並みを少し散策した やはり、香織は俺の腕に絡み、一緒に散策をしていた 「少しは、聡子さんの代わりになれたかな?」 と、言われたので 「そのまま、香織で良い・・・君は聡子ではないのだから」よ、返したら 少し、拗ねた顔で「やっぱり、あたしは“聡子さん”にはなれないんだね」と、言ったあと、どこか寂しげな顔をした 香織は一体何を考えて、わざわざ、“聡子”になりたがるんだ・・・無理をする必要はないだろ それに・・・俺は“聡子”に対して、香織が俺から離れようとし…