不気味なドクロマークを背景にコンボイの如くハイウェイに連なるバイカー軍団。公開時の煽り文句が、“カワサキが、ノートンが、BMWが怒る! 今始まる復讐の大暴走!”これでタイトルに「マッド」と付けば誰もがマックスの親戚筋の映画だと思うでしょうが、この流れで観てはいけません。アクション映画としては実に凡庸。しかし、オーストラリア産ニューシネマだと思えば実に味わい深い作品です。 「マッドストーン」(1974年/サンディー・ハーバット監督) 日本公開は製作7年後の1981年。この間に「マッドマックス」が生まれてしまったのが不運でした(もっともマックスがなければ公開もされなかった可能性大ですが…)。環境破…