『薬屋のひとりごと』は、後宮を舞台に、毒見役として働く元薬師・猫猫(マオマオ)が、持ち前の知識と観察力で宮中の謎や事件を解き明かしていくミステリー風味の中華風日常譚。日向夏による原作は、薬学と推理が融合した知的な展開が魅力で、しのとうこの繊細な挿絵が物語に深みを添える。猫猫は冷静で皮肉屋ながらも、時に人情にほだされる一面を持ち、宦官・壬氏との距離感も見どころ。 毒や病、薬草の知識が物語にリアリティを与え、後宮の華やかさと裏に潜む闇が交錯する。軽妙な語り口ながら、命の重さや人の業にも触れる深みがあり、読者を飽きさせない。知識と感情が交差する、静かな熱を秘めた物語。【ebookjapan】薬屋のひ…