第5章 「人生いろいろ」で多様性を認める まさに「人生いろいろ」で、みんながこうあるべきという決めつけは、知的にもメンタルヘルスのうえでも好ましいものではありません。 高齢者のすてきなところ、深みを感じさせる部分は、「人生いろいろ」が認められることです。 歳をとると頑固になると思われがちですが、むしろ長く生きているほど、多様性を認められるようになっていくものだと思います。 将来にはもしかしたら、若いころからずっとテレワークで働き、多様な人とふれあうことがほとんどないまま70歳や80歳になる人も出てきて、高齢者といえども「人生いろいろ」を知らないのが普通になるのかもしれません。 でも、いまの高齢…