1946年オーストラリアに生まれる。
2名のアメリカ大統領を輩出したプリンストン大学の現教授。
専門は応用倫理学。倫理学者、哲学者と呼ばれることも。
ザ・ニューヨーカー誌によって「最も影響力のある現代の哲学者」と呼ばれ、タイム誌によって「世界の最も影響力のある100人」の一人に選ばれたほどの人物。
代表作は動物の解放。
動物の解放 改訂版
この前、高2の息子がオンラインでクラスメートとディスカッションをしていました。お題は『動物園は廃止するべきか?』 そしてマイク越しにムスコが喋った言葉に耳を疑いました。 『いや、ピーター・シンガーの議論もさあ、slkdurfap〇▽&^%#@$E』 むむぅ? 日がな『ダルイ』とつぶやくかYoutubeをみて息を殺して笑っているかの君から、よもやそのような高尚が名前が出ようとは。 私が20年以上前に読んだ本作を棚から引っ張り出し、『ほれ。ピーター・シンガー。読む?』と問うと、即座に『いや、断る』 ただ、逆に父は少し感心しました。最近の高校の倫理ではこういうトピックを扱うんだ、と。 ということで、…
昨日はクソ眠くて寝ました。無理は良くない。今週のうちに終わるのが怪しくなってきたね。 児玉聡(2010)『功利と直観 英米倫理思想史入門』勁草書房 とりあえずこの本のまとめです。本記事は「第七章 ロールズの方法論的革新」のまとめです。
マルクス ピーターシンガー/著 重田晃一/訳 ノーブランド品 Amazon 『福祉国家』、『ポピュリズム』、『移民』、『法哲学』に引き続きオックスフォードのVery Short Introduction シリーズの邦訳書を紹介するシリーズ第五弾。 1989年発行のこの本はAmazonでも高騰が続いているしほとんどの図書館にないしで入手困難だったが、図書館の相互貸し借りサービスを利用してようやく手に取ることができた。また、原著については2018年に第二版が出版されており、「マルクスは現在でもまだ重要か?」という章が追加されているようだ*1。 わたしはマルクスについては詳しくないし、とくにマルクス…
" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">読んだ。 #観光客の哲学 増補版 #東浩紀 #ゲンロン叢書013 " data-en-clipboard="true">普遍的な正義や他人への寛容を信じるリベラリズム(左派)の人気がなくなってしまい、 個人的な自由、経済的な自由を重視する、動物的な欲求が軸となったリバタリアニズムと、 各地域の共同体による自治(各共同体の善)を重視するコミュニタリアニズムだけが大きな力を持ってしまった現代に、 代替の主義として、「観光客の哲学」を軸とした連帯=普段は小さなコミュニティーの中で生活しながら…
// 過去記事にて、比較的安価で入手しやすいヴィーガンネイルを6個紹介した。 www.infernalbunny.com ヴィーガン(vegan)とは、動物性成分を摂取しない主義およびそのような主義の人を指す。多くは食生活において適用されるが、皮革製品や動物実験を行った製品を利用しないなど、生活全般にも適用される思想である。詳しくは上記記事を参照してほしいが、ヴィーガンの思想は脱搾取および持続可能な社会の実現を最終目標とした包括的なものであり、日本語圏インターネットの一部で持たれているような高圧的・偽善的なイメージは誤りである。わたし個人としては、動物性成分を避けることは環境保全の面で有用であ…
2023年7月25日初版 帯封「最も影響力のある現代の哲学者が教える あなたがヴィーガンになるべき理由 動物の苦しみ、気候変動、健康な食生活を気にかけるすべての人へ。ピーター・シンガーが動物解放論、ヴィーガニズムとベジタリアニズムについて書き継いできたエッセイと論考を精選。半世紀にわたる著述活動をこの一冊で。」 表紙裏「動物の苦しみ、気候危機、健康な食生活を気にかけるすべての人へ。「最も影響力のある現代の哲学者」ピーター・シンガーが動物解放論、ヴィーガニズムとベジタリアニズムについて書き継いできたエッセイと論考を精選。1973年の記念碑的論文「動物の解放」から2020年の新型コロナウイルス禍に…
// 最近、ヴィーガンに興味を持っている。ヴィーガン(vegan)とは、動物性成分を摂取しない主義およびそのような主義の人を指す。多くは食生活において適用されるが、皮革製品や動物実験を行った製品を利用しないなど、生活全般にも適用される思想である。 ヴィーガンに悪いイメージを持っている人は少なくないことと思う。わたしも昔はそうだった。わたしの中でヴィーガンのイメージは、動物愛護を振りかざす一方で植物の生き生きとした姿を解する感受性を持たない、押しつけがましく高慢ちきなお金持ちの偽善者だった。小学生のときに読んだ漫画『美味しんぼ』でベジタリアンの女性がそのように描写されていた影響である。その漫画で…
人間の生き方には4種類ある*1。 物語的自己:なんでも物語にしてしまう。「動機は?」「意味は?」「つながりは?」 ゲーム的自己:なんでもゲームにしてしまう。「どっちが強い?」「いま効率的?」 おもちゃ的自己:なんでもおもちゃにしてしまう。「どんな反応する?」「どう遊ぼう?」 ギャンブル的自己:なんでもギャンブルにしてしまう。「どこまで賭けられる?」「何が起こる?」 §1 これまで哲学、特に倫理学では物語的自己(narrative self)の議論がなされてきた。その研究は分厚く、門外漢の私には触れ得ないほどにあるが、傍で見ているだけでも価値のある研究がなされ、物語的自己の分析が進んでいるように…
2022年の夏コミで頒布された合同誌『まちカドまぞく評論合同 まちカドのお楽しみ』に寄稿した謎の論考です。まちカドまぞくを倫理学の切り口から論じています。まだ在庫があるそうなので、よろしければぜひ。他の記事も面白いですよ。be-straighter.booth.pm今になって読むと怪しい記述がちらほら見られるのですが、最低限としてケアの倫理関連の記述を若干修正し公開することにしました。たぶんまだまだダメな記述は残ってると思うんですが……詳しい本をちゃんと読む気力がない……というか文章も全体的に手直ししたい……面倒だからそのまんま放出するけど…… ところで、秋の文フリに向けてまぞく評論を書かない…
Liberalism: The Basics (English Edition) 作者:Charvet, John Routledge Amazon 次の本の執筆に向けて昨年からリベラリズムのことを勉強し続けているうちに気が尽かされたのだが、哲学や理論としてのリベラリズムの入門書は意外なほどに少ない。 中公新書の『リベラルとは何か』は思想史や哲学の話題は半分以下であり後半は現代の政治状況や国家制度の話が主であったし、オックスフォードのベリーショートイントロダクションの翻訳であるマイケル・フリーデンの『リベラリズムとは何か』も思想史がメインであって哲学としてのリベラリズム理論を解説するものではな…
今週見たり読んだりしたやつ。多いな… アニメ 『無職転生』S1:21話~、S2:0~2話 『機動戦士ガンダム』35話 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』13話 『呪術廻戦』S1:1-9話 『SYNDUALITY Noir』1話 マンガ 『葬送のフリーレン』8-10巻 『映像研には手を出すな!』1、2巻 『出会って4光年で合体』 『チェンソーマン』135話 『放課後ていぼう日誌』64話 『僕の心のヤバイやつ』125話 『明日ちゃんのセーラー服』69話 アニメ 『無職転生』S1:21話~、S2:0~2話 追いついたねえ。2期、流れ的には当然だけど、暗くてこれはこれでいい。というか、ルーデウス…
定時起床。シリアル、朝刊。 朝、しばらく家事をしてから大学へ。途中で弁当を買って早弁する。 午前中は本日〆切の某原稿(喫煙の自由)を書く作業。 お昼も某原稿。 お昼すぎ、オンラインで某会議。夕方まで。夕方、某原稿をメールで提出。 夜、烏丸の某ホテルで某納涼会。歓談。 夜中、二条の某居酒屋で二次会。歓談。 深夜に帰宅。シャワー。寝るべし。 新刊『なぜヴィーガンか?――倫理的に食べる』(ピーター・シンガー著、児玉聡・林和雄訳)が『大学ジャーナル』(2023年7月号)で紹介されました。執筆は訳者の林和雄さん。「ちなみに私自身は、今回の翻訳をきっかけにベジタリアンになりました」! #なぜヴィーガンか下…
こんにちは。 さてアメリカから帰国したときからwanna be vegitarianだったが、日本の社会ではなかなかそれが難しいことがわかって今に至る。 動物の解放 改訂版 作者:ピーター シンガー 人文書院 Amazon で、最近たまたま財布とバッグを新調しようとwebをzappingしていたところ、本当に多くの商品が「革」であることを自慢しているのが、今更ながらわかった。昔のヒネクレもののボクなら「まあ、肉食ってるんだから、毒食らわば皿までよ」みたいなことを感じたのだろうが、Peter Singerが「肉食の低減は神聖へと向かう聖なる道のりではない。それは単に動物の苦痛を減らすだけのことな…
定時起床。シリアル、朝刊。 朝、しばらく家事をしてから大学へ。午前中は某仕事。 お昼前に中央購買部で買い物。お昼は某企業の方とオンラインで打ち合わせ。 お昼すぎ、某オンライン会議。早く終わる。そのあと、某先生と打ち合わせ。メールの返事。 昼下がり、某研究相談。夕方、娘たちが来る。しばらく逃避していたメールを出す作業。 夜、小雨の降る中、自転車で帰宅。夕食。食後、しばらく明日の授業準備。 夜中、シャワー。寝るべし。 下記、本日見本が届いた。某氏と丁寧に訳したので、ぜひ手に取ってもらいたい。 なぜヴィーガンか? 作者:ピーター・シンガー 晶文社 Amazon 『なぜヴィーガンか?』の見本が届く。 …
J・S・ミル 自由を探究した思想家 (中公新書) 作者:関口正司 中央公論新社 Amazon この新書に関しては先日に前夜祭的な記事を書いている。 davitrice.hatenadiary.jp また、『自由論』についてはこのブログやWebメディアに掲載した記事などでもたびたび登場しているが、ミルの研究書についてはこれまでにも以下のようなものを読んできた。 davitrice.hatenadiary.jp davitrice.hatenadiary.jp davitrice.hatenadiary.jp 本書の構成は、第一章から第三章まではミルの伝記的事実や思想が形成されていった過程が解説さ…
少し遅めに起床。シリアル、朝刊。雨が降ったりやんだりで終日湿度がすごい。 朝、歩いて大学へ。某論文。 午前中は某講義の準備と某講義。善行の動機。 お昼、中央購買部で買い物。ベジラーメンなど。 お昼すぎ、某演習。ロボットの道徳的地位。 昼下がり、しばらくメールの返事など。夕方まで。 夜、百万遍で某先生らと夕食。歓談。 夜中、歩いて帰宅。シャワー。寝るべし。 Peter Singer: A modern argument for the rights of animals | TED Talk https://t.co/Uyu2CQoQUB — 児玉聡 (@s_kodama) 2023年6月29日…
少し早めに起床。シリアル、朝刊。 早朝、修学旅行に行く娘を京都駅まで送り、地下鉄とバスで大学へ。 朝、しばらくメールや準備作業。 お昼前から某吉田泉殿で某いじめと責任のワークショップ。夕方まで。いろいろな人に手伝ってもらったおかげで、無事に終了。感謝。 夕方、雷雨。小雨になったので少し移動して、喫茶店で時間をつぶしたのち、某京都料理屋でみなで夕食。歓談。 夜中、帰宅してシャワー。長い一日だったのでさっさと寝よう。 私道だったのかhttps://t.co/DPCst8890e — 児玉聡 (@s_kodama) 2023年6月27日 目次あり。「動物の苦しみ、気候危機、健康な食生活を気にかけるす…