Peter Tieryas SF作家。 著書「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」が日本初紹介となるサンフランシスコ在住の韓国系アメリカ人作家。子供時代から日本の映画・小説・漫画・ゲーム・音楽に大きな影響を受け、本書につながったという。カリフォルニア大学バークレー校で学んだ後、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「アリス・イン・ワンダーランド」などで、キャラクター・アーティストを務めた経歴をもつ。(文庫版書写紹介より)
2010年代海外SF傑作選 (ハヤカワ文庫SF)作者:ピーター トライアス,郝 景芳,アナリー ニューイッツ,ピーター ワッツ,サム・J ミラー,チャールズ ユウ,ケン リュウ,陳 楸帆,チャイナ ミエヴィル,カリン ティドベック,テッド チャン発売日: 2020/12/17メディア: 文庫先日記事を書いた『2000年代海外SF傑作選』の姉妹編のような本、2010年代に発表された海外短編SFのアンソロジーです。2000年代よりも馴染みのある作家が増えたのは、私が海外SF読み始めたのがちょうど2010年代頃からだからでしょう。 しかし前に読んだことあるよなーと思いながらも、今もう一度読み返すと新…
2010年代海外SF傑作選 (ハヤカワ文庫SF)作者:ピーター トライアス,郝 景芳,アナリー ニューイッツ,ピーター ワッツ,サム・J ミラー,チャールズ ユウ,ケン リュウ,陳 楸帆,チャイナ ミエヴィル,カリン ティドベック,テッド チャン発売日: 2020/12/17メディア: 文庫 あらすじ “不在”の生物を論じたミエヴィルの奇想天外なホラ話「“ザ・”」、映像化も話題のケン・リュウによる歴史×スチームパンク「良い狩りを」、グーグル社員を殴った男の肉体に起きていた変化を描くワッツ「内臓感覚」、仮想空間のAI生物育成を通して未来を描き出すチャンのヒューゴー賞受賞中篇「ソフトウェア・オブジ…
TH No.85 特集:目と眼差しのオブセッション 特選品レビューでマイケル・ドズワース・クック 『図書室の怪 四編の奇怪な物語』のレビューを書きました!よろしかったら読んでみてください! athird.cart.fc2.com さてTH、私のレビューなんかは置いておいて、岡和田晃氏の連載「山野浩一とその時代」がともかく面白く、最近購入したNW-SFとつき合わせながら楽しんでいる。多ジャンルに及ぶ山野浩一の行動範囲の広さで、関連人物も多岐にわたってユニークな人物が集結していて非常に刺激的なのですよ。で、1970年7月1日発行のNW-SF創刊号を読んでみた。 『NW-SF』創刊号 まずは表紙を開…
2010年代海外SF傑作選 (ハヤカワ文庫SF) 作者:ピーター トライアス,郝 景芳,アナリー ニューイッツ,ピーター ワッツ,サム・J ミラー,チャールズ ユウ,ケン リュウ,陳 楸帆,チャイナ ミエヴィル,カリン ティドベック,テッド チャン 発売日: 2020/12/17 メディア: 文庫 インターネットの進化に希望を描いた2000年代とは打って変わって、ICT社会による弊害や絶望感が出てくる2010年代SF。読み比べると面白いですね。テクノロジーが進化すると、使いこなす人類の方のアップデートも必要なのかな。 ■火炎病/ピーター・トライアス 視界に青い炎が見える難病が発生。主人公はAR…
息吹/テッド チャン(著)、大森 望 (翻訳) 「あなたの人生の物語」を映画化した「メッセージ」で、世界的にブレイクしたテッド・チャン。第一短篇集『あなたの人生の物語』から17年ぶりの刊行となる最新作品集。人間がひとりも出てこない世界、その世界の秘密を探求する科学者の、驚異の物語を描く表題作「息吹」(ヒューゴー賞、ローカス賞、英国SF協会賞、SFマガジン読者賞受賞)、『千夜一夜物語』の枠組みを使い、科学的にあり得るタイムトラベルを描いた「商人と錬金術師の門」(ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞受賞)、「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」(ヒューゴー賞、ローカス賞、星雲賞受賞)をはじめ、…
橋本輝幸編『2000年代海外SF傑作選』 - logical cypher scape2に引き続き、2010年代傑作選 個人的な好みでは、2000年代のより2010年代の方が好きな作品が多かった。 前半にポジティブな作品、半ばにダークな話が続き、後半は奇妙な話ないし不思議な動物の話があり、最後がテッド・チャンの中編で締められている どれも面白かったが、印象に残ったのは「火炎病」「プログラム可能物質の時代における飢餓の未来」「果てしない別れ」 好きなのは、 「ロボットとカラスがイーストセントルイスを救った話」や「" "」あたりか。 やっぱり「良い狩りを」や「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイ…
先週はチラシ配りがなかったので、 日曜日(1/17)の午後、バスと地下鉄に乗りました。 バスはともかく、地下鉄も人が少なかったです。 真駒内駅でサピカを2000円ほどチャージしました。 財布の中に入れていてよかったです。 このまま札幌駅へ行けるかなと思いました。 が、あえて札幌駅に近いコーチャンフォーへ行きました。 読みたかった本が見当たらなかったけど、 ピーター・トライアスの最新作が出ていたのは良かったなぁ。火曜日(1/19)に定期健診へ行こうと思いましたが、 この日は早朝から大雪が降り、バスすら通れない状態に。 やむなく1/28に延期しました。 夕刊配達後、ガレージ前を除雪しました。水曜日…
2010年代海外SF傑作選/橋本輝幸=編 “不在”の生物を論じたミエヴィルの奇想天外なホラ話「“ザ・”」、映像化も話題のケン・リュウによる歴史×スチームパンク「良い狩りを」、グーグル社員を殴った男の肉体に起きていた変化を描くワッツ「内臓感覚」、仮想空間のAI生物育成を通して未来を描き出すチャンのヒューゴー賞受賞中篇「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」…2010年代に発表された、珠玉のSF11篇を精選したオリジナル・アンソロジー。 先頃刊行された『2000年代海外SF傑作選』に続き速攻で刊行された『2010年代SF傑作選』である。実は『2000年代』はオレには今一つだったのだが、だから…
アンソロジーが記憶に残った年 今年を振り返って記憶に残ったのは、やはり10年という区切りの年だったこともあってか優れたアンソロジーが多数刊行されたこと。たとえば、『なめらかな世界と、その敵』の伴名練が編者に入った『2010年代SF傑作選1・2』(大森望・伴名練編)は野崎まどの笑撃作「第五の地平」から小川一水による数学SFの傑作「アリスマ王の愛した魔物」、ベテランから新鋭まで幅広く取り揃えたアンソロジーだ。2010年代海外SF傑作選 (ハヤカワ文庫SF)作者:ピーター トライアス,郝 景芳,アナリー ニューイッツ,ピーター ワッツ,サム・J ミラー,チャールズ ユウ,ケン リュウ,陳 楸帆,チャ…
「存在証明 なんてもの俺には間に合ってますものさぁ 目を凝らせよ」 起きたら3時だったので、愉快な気分になった。このまま朝まで踊り明かしてみたら私の人生は劇的に変化するかもしれない。でも臆病な私は、寝不足で人生を失うことを恐れ、急いでロフトに上がって眠りに就いた。幸せ過ぎるほどの眠りで、短編の夢が何本か上映された。朝が来て、うとうとしているこの時間をぎゅっと抱き締めたくなった。相変わらず朝飯はフルーツグラノーラに豆乳をかけたのを食べている。テレビは今日もコロナコロナと騒ぎ立てていたので、そっと音量を消した。いつもよりちょっとだけ遅い時間に家を出たので、ぎりぎりの電車になった。電車の中は劣悪な空…
2010年代海外SF傑作選 (ハヤカワ文庫 SF エ 7-2) 作者:ピーター トライアス,郝 景芳,アナリー ニューイッツ,ピーター ワッツ,サム・J ミラー,チャールズ ユウ,ケン リュウ,陳 楸帆,チャイナ ミエヴィル,カリン ティドベック,テッド チャン 発売日: 2020/12/17 メディア: 文庫 「多様化しつづける世界を映し出した」と帯にあるように、2000年代よりも作風が幅広く感じられる2010年代。日本にも単著の邦訳がある中国作家二人が掲載されていることで、中国SFの躍進も感じられます。ネットは80, 90年代のオカルト、00年代の希望に満ちたフロンティアを経て、すっかりた…
2020年に読んだ本の中からベスト10を選びました。 リンクはツイッターや本ブログへの感想になります。 彼女の知らない空/早瀬耕 彼女の知らない空/早瀬耕 #読了たった一つ違うだけで、この世界は変わってしまう。一つの法。一つの選択。一つの言葉。緩やかな繋がりのある連作短編で描かれるのは、はっきり言って目を背けたくなる現実、もしくは極近い未来である。 pic.twitter.com/vfaY37Tprp— みやしよ (@MzSg) 2020年3月28日 中国SFアンソロジー 月の光 現代中国SFアンソロジー「月の光」#読了 これ滅茶苦茶良かった。作家陣・作品といいお値段の何倍も満足感がある。上下…
DIR EN GREY - ain't afraid to die DIR EN GREY - ain't afraid to dieThe World of Mercy (Radio Edit Ver.) - SingleDIR EN GREYロック¥255 アルファ商法 12/8・17時30分 あれですねー。手帳が2級になるとお得度増しますね。でも今は税金免除などで、さっぱり払ってないから罪悪感が...タクシー券とかなんか使っていいのかなぁと思ってしまうよ。 目覚めたらスッと起きられるのが唯一の長所とか勝手に思っていたのだけど、ここ最近まどろみタイムが長くてダメだな。体の疲れも取れないんだ…
読んだ本の数:8読んだページ数:2760ナイス数:15ビートのディシプリン〈SIDE2〉 (電撃文庫)読了日:11月07日 著者:上遠野 浩平あさひなぐ (34) (ビッグコミックス)の感想憧れた先に進んだ道が異なった二人が、憧れを超えて自分を見つける物語だった。 「やーだよっ」が描くカタルシスって学生モノの定番ラストではあるけど、歳食うとそれが眩しいんだよなぁ。読了日:11月07日 著者:こざき 亜衣うるはしみにくし あなたのともだち読了日:11月09日 著者:澤村 伊智サイバー・ショーグン・レボリューション 上 (ハヤカワ文庫SF)読了日:11月12日 著者:ピーター トライアスサイバー・…
今日の本は「メカ・サムライ・エンパイア」。先日紹介した「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」の続編となる。 前回の評では、韓国生まれの米国人の作者に対して、日本が舞台のストーリーが書けるのかという疑問を呈したのだが、本編のあとがきには、さらに、影響を受けた作品が具体的に紹介されている。 『マイクタイソン・パンチアウト』『新世紀エヴァンゲリオン』『はじめの一歩』『機動警察パトレイバー the Movie(1、2)』『ファンタシースター 千年紀の終りに』『仁義なき戦い』『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』『ヘルツォーク・ツヴァイ』『ヒットラーの復活 TOP SECRET』『ゼルダの伝説 ムジュ…