私たちは皆、 自分の生きる時代の産物であり、 その時代を再生産するように行動する。「魚が何を話しているかを知ることは難しいが、水のことでないのは確かだ」という古いジョークをご存じだろうか。「先進的な」社会に生きる私たちにとって、産業化時代が私たちの世界観に与えた影響の大きさは想像を絶する。 私たちにとっての「水」、 つまり文化の中に埋め込まれた前提や、物事を取り扱うときの慣習的なやり方は、学校という産業化時代の制度をもう一度根本から考え直し、つくり直そうとするときにも、まるで亡霊のように立ちはだかる。 (ピーター・M・センゲ、他『学習する学校』リヒテルズ直子 訳、英治出版、2014) こんばん…