グループを対象にしたコーチングと呼ばれる事もある。 ゴールに向かって、グループでの作業をスムーズに運ぶように媒介する技術の総称。この技術を身に付けたものをファシリテーターと呼ぶ。 会議の司会進行や、ワークショップの進行役というとイメージしやすいだろう。
日本ファシリテーション協会 公式サイト http://www.faj.or.jp/
働いていて、もやもやを感じることは誰しもあることだろう。もやもやを放っておくと、業務上の問題がおることもあるし、個人のモチベーション低下につながることもある。 しかし、もやもやを出す場は少ない。定例、朝会、ふりかえり。もしかしたら、1on1の時間でも出すことはないかもしれない。 ぼくがいるチームでは、もやもやを出す場として「もやみ」エリアをオンラインホワイトボード上に用意している。ここに付箋が置かれると、朝会か夕会でもやもやを拾えるという仕組みだ。 画像を貼るまでもないかも…… また、もやもやを出すためだけのミーティングをたまにしている(隔週のふりかえりの時間を利用)。 まず、もやもやをひたす…
年度末はふりかえりの季節。 今日は、3年間かかわった人材育成に関する施策が、ひとまずの終わりをむかえた。担当者で集まり、ふりかえりをした。 こういうときに使えるのが、「4Ls」というふりかえりのフレームだ。 Likeには自分が気に入ったもの、Learnedには学んだこと、Lackedには足りなかったもの、Longed forにはこの先に望むものを書く。書けたら、共有しあう。 チームでふりかえりをするときにも使えるが、個人の学びが整理しやすいので、ひとりひとりが学びを持ちかえる場合によく使っている。 Likeを書けるのが、ぼくのお気に入りポイント。「自分はこのチーム、この活動でこんなことが好きだ…
なにごとも、つかみが肝心。良い会議をつかみ取りたいなら、OARR (オール)を持っていく。 OARRは、目的(Outcome)、アジェンダ(Agenda)、そして役割(Role)とルール(Rule)の頭文字。これらを会議の冒頭に参加者全員で認識あわせを行う。 例1、プロジェクトのキックオフ目的:チームメンバー全員が、明日から動けるようになるアジェンダ:プロジェクトの説明、各メンバーの役割と期待合わせ、今後のスケジュール、質疑応答役割:Aさんは進行役、Bさんは書記ルール:疑問があればいつでも割り込みOK、思いをすべて言葉にする 例2、週次定例目的:情報交換により部の状態を把握するとともに、困りご…
名古屋を拠点に、国際理解教育の普及とファシリテーター養成の 活動を続けているNIED・国際理解教育センター。 来月、ファシリテーターのノウハウとドウハウを惜しみなく 提供する全3回の連続講座が開催されます。 社会の課題を掘り下げて考えるとともに、 解決へのアプローチとしてのスキルをどう育てるかを 参加型で学びます。 気づき、学び、他の参加者からの刺激と出会い。 とにかく収穫の多い講座です。 アンテナに触れた方、是非参加してみてくださいね。 +講座の詳細は、https://blog.canpan.info/nied/archive/329 +NIED・国際理解教育センターhttp://nied.…
授業づくりネットワークから、9年ぶりに「ファシリテーション」の特集号の予約がamazonで始まりました。 わたしは、学校教育、学級経営、日々の授業に「ファシリテーションの技術」を活かすことを大切にして、実践を続け、仲間と一緒に学び合ってきました。 今日は、「教室の中の多様性とファシリテーション」の教室を学校図書館と読み替えて、「学校図書館の中の多様性とファシリテーション」としてみました。 学校図書館の経営に、「多様性の視点」を持つことは重要です。多様な利用者に対して、多様な資料・情報を提供することは学校図書館の重要な使命です。 「学校図書館の中のファシリテーション」とは、どんなイメージでしょう…
なぜか、むかし読んだWeb記事をおもいだした。「今日のふりかえりのチェックインはどうしようかな」と考えていたとき、ふと頭をよぎった。こういうとき、デジタルなメモはとても役に立つ(Notion、いつもありがとう)。 日付を見ると、2021年8月の記事なので、1年半も前。よく、おもいだせたなと思う。当時、「これは使える!」という強いインパクトがあったのだろう。 記事内で紹介されている、ムードメーターをチェックインに使ってみた。 ムードメーターは、感覚レベル(快 / 不快)と身体レベル(エネルギーの高低)のマトリクスだ。各レベルが交錯するところに、感情を示す言葉が書かれている。 自分の心と体に注目し…
木曜日、 毎週木曜日はテレワークの日。テレワークの方が仕事に前のめりに取り組んでしまう傾向がある僕は、もちろん今日もオフィスで働くよりも長時間労働になってしまった。それでもなお、テレワークの方が体が楽なのは間違いない。疲れたら、いつでも横になって伸びが出来るし、宅配便の荷物も受け取れるし、髭を剃る必要もない。逆に快適過ぎて、仕事に集中してしまうのかもしれない。全然緊張することなしに仕事をしているから、作業に没頭できるほどの集中力に自分のエネルギーを避けるのかも。 ただ、今日は違っていた。 というのも、今日は朝から会議だらけであったからである。しかも、僕がファシリテーションをする必要があるもの、…
Question : ダイバーシティ自己採点、心理的安全性の得点も比較的高い組織にいますが、離職率が異常に高いです。解決策はありますか? (2022/10 日系メーカー 管理職) Answer : ダイバーシティの自己採点はご自身でつけたもの、心理的安全性の検査は御社の組織的な診断でしょうか? 離職率が高い場合、いくつかの要因が考えられます。私たちが現場でリーダーとしてできることには、以下が考えられるかと思います。 ・1on1面談 :一人ひとりと時間をとり、話を徹底して聴きます。私のお勧めは、時間を短く(20-30分)、相手が選択するテーマで毎回話を聴き切る方法です。 多くのメンバーがいる場合…
コパイロツトが提供しているプロジェクト推進支援サービスには、大きくわけると「Project Success」と「Project Enablement」という2つのアプローチがあります。 この2つのアプローチを使った支援を行っている中で、クライアントのみなさまから「プロジェクトマネジメントについて改めて学びたい」「会議のファシリテーション方法を教えてほしい」など、研修のご依頼をいただくことが増えてきました。 そこでコパイロツトでは、企業のみなさまに有効活用いただけるよう、いくつかの研修プログラムをご用意しました。今回は、その内容をご紹介いたします。プロジェクト推進に関する幅広いお悩み・課題をお持…
水曜日、というか今日から3月か、、、。 そりゃあ暖かいわけだ。朝起きた時から、部屋の空気感がいつもとは違っていてびっくり。毎朝、窓を全開にして掃除をするのだけど、今日はそうしても全然寒くない。 春なんだなぁと実感。 気温が高いと、体も動きやすいみたいで、いつもより5分くらい寝坊しても、掃除やらいつものタスクは同じ時間に終了し、いざランニングへ。 いつもよりも多くの人が、ウォーキングやランニングをしているのを目視。 春なんだなぁと実感。 今日は半日強、オンライン研修ということで、会社にあまり行く必要もないと判断し、在宅勤務。そんな時は、いつもよりも洗濯の量が増える。 ふと、バルコニーを見ると花粉…
過去にshimobayashi.hatenablog.comで色々書いてたけど、長い。 個人的には、以下のようにまとめられそう。 最速で最高の決定を目指す そのために、自分自身を含めた誰に水を向けるか考える 答えを出せそうな人 答えを出すために必要な情報を持ってそうな人 答えを出すために必要な考え方を持ってそうな人 決定ごとに合意を取る 色んな人の意見を聞いた方が良いと思いがちだけど、意見を聞いても答えが変わらないなら聞く時間が無駄なので意識的にやめる なので、異議が無いかだけ確認する あとでちゃぶ台をひっくり返されたくないときは、決定権を持つ人に意識的に確認する こういう動きをするためには、…
「教室マルトリートメント」という本を読みました。 教師をしている人には非常に学びになる本だと思うので紹介です。 マルトリートメントとは「不適切なかかわり」のことで、教室マルトリートメントは著者の造語です。 教室内で行われる指導のうち、体罰やハラスメントのような違法行為として認識されたものではないけれども、日常的によく見られがちで、子どもたちの心を知らず知らずのうちに傷つけているような「適切ではない指導」のことを本書では取り上げています。 この本はこんな人におすすめ ・怒鳴るような強い圧や毒語を用いた指導をしてしまう人 ・静かでおとなしいクラスを作り上げている人 ・上記のような関わりをする人が周…
「アジャイルリーダーシップは、これからのリーダーシップです」 変化の速度が速まり、また、複雑化した現在のビジネス環境に適応し、価値を創出し続ける組織であるためには、旧来的ではない、新たなリーダーシップが必要になる。 こう説く書籍『アジャイルリーダーシップ』が2022年秋に刊行されました。著者であり高名なアジャイルコーチであるZuzana Šochová(ズザナ・ショコバ / @zuzuzka)さんは、自身の経験と多くの情報を融合し、変化に適応するアジャイル組織を形作るうえで重要な要素である、アジャイルリーダーシップを具体化し、それを体現するために必要なコンピテンシー(行動特性)やエクササイズを…
Obsidianで使えるプラグインObsidian Chartsを使って、DailyNoteで記録した体調数値などの数値データをグラフ化し、時系列で変化が分かるようにした これによって、振り返りの際に数値の変化がわかりやすくなり「このときこういう感じだったな」というのを思い出しやすくなった Obsidian Charts phibr0/obsidian-charts: Charts - Obsidian Plugin | Create editable, interactive and animated Charts in Obsidian via Chart.js github.com Ob…
短い春休みですが、この時期にきっちりと読んでおきたいと思っている本を紹介します。
agile-studio.connpass.com こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。 会の概要 会の様子 ドラッカー風エクササイズの説明 ドラッカー風エクササイズを木下さんが推している理由 ドラッカー風エクササイズをうまく実施するためのコツ ドラッカー風エクササイズが成功するとどうなるのか? 会全体を通した感想 会の概要 天野さん木下さん家永さんのアジャイルコーチお三方が、アジャイル実践者である視聴者から寄せられるお悩みに答えていくイベントです。 今日は、「チームビルディングに役立つドラッカー風エクササイズのポイント」がテーマでした。 会の様子 ドラ…
こんにちは、クラシルのバックエンドを担当しております鈴木と申します。 今回は「非エンジニアとスクラムを組んでプロジェクトを推進した事例」についてお話したいと思います。 下記の様な課題を持っている方に読んで頂けると嬉しいです! 課題に対する不確実性が高い。 チームメンバー同士でも今誰が何をやっているかわからない。 チームメンバーの活躍や成果が見えにくい。 ※本記事は主に非エンジニアとスクラムをする際に意識した点やトピックを記載しております。基本的なスクラム構築についての説明は触れておりませんのでご容赦ください。 ▼非エンジニアスクラムの発足 2022年11月頃にクラシル開発部全体でチームの再編成…
東京工業大学で実施されているエッセンシャルMOT(技術経営)のコースが先日ついに終わりました。 この講座では、技術者から経営者への視点の転換が求められ、多くの新しい知識やスキルを身に付けることができました。 この記事からMOTに興味を持ったり、講座受講へ踏み出す一歩を後押しできれば幸いです。 きっかけ 現在はIT関連の変革コンサル事業のCTOとして働いているのですが、ビジネスや経営の知識にはまだまだ疎く、 新しい視点や考え方を学ぶ必要性を感じていました。 そこで、東工大MOT講座に参加し、経営に関する知識やスキルを習得することで、より知識探索することができると考えました。 しかし、半年間の講座…
forkwell.connpass.com こちらのイベントに参加してきたので、会の様子と感想を書いていこうと思います。 なお、すでにアーカイブや資料が公開されているので、動画をご覧になりたい方は以下の動画や資料を参照ください。 www.youtube.com steam.place 会の概要 会の様子 エンジニアリングマネージャーの旅路 章ごとに書籍紹介〜第一章 こんにちは、マネージャー〜 章ごとに書籍紹介〜第二章 対話の基礎を学ぶ〜 章ごとに書籍紹介〜第三章 チームをエンジニアリングする〜 章ごとに書籍紹介〜第四章 組織のマネジメント〜 章ごとに書籍紹介〜第五章 戦略実現のためのマネジメン…
やっと年度も終わりを迎えて、四月まではアディショナルタイムみたいな日々。 この期間は長いようで短い。日数としては10日もすれば授業が始まるので、しっかりと自分の準備を進めておきたいものである。 だからこそ、こういう時期に遠回りに見えても必要なことを勉強しておきたい。
Lego® bricks assisted training of the novice debriefers [version 1; peer review: awaiting peer review]Emanuele Capogna *, Pier Luigi Ingrassia *, Giorgio Capogna * https://mededpublish.org/articles/13-16/v1?src=rss レゴ®シリアスプレイ®は、参加者が課題に応じてレゴ作品を組み立て、象徴的・隠喩的なアイデアを表現するガイド付きワークショップです。 高忠実度シミュレーションセッションのデ…
かつて、日本ファシリテーション協会が主催する「ファシリテーション基礎講座」を受講していたのを思い出しました。受講メモが残っていたのでこちらに掲載します。 受講したのはどうやら15年前の2008年だったようですが、陳腐化しているような内容は少ない印象です。 www.faj.or.jp ファシリテーションとは「集団による知的相互作用を促進する働き」 ファシリテーターは、意思決定の質とメンバーの納得度を上げることにより、チームの成果を最大化する役割を持つ。 議論のコンテンツではなく、プロセスに介入する。 その結果、チームは相乗効果を生かすことができ、同時にチームの学習スピードが上がる。 ファシリテー…