★★★☆☆ あらすじ たまたま見た映像に数か月前に津波で失った息子と似た子供を見かけた夫婦は、それが撮影された東南アジアの島に向かう。原題は「Vinyan」。フランス映画。 感想 幼い子供を失った夫婦。わが子を失うのはただでさえつらいが、津波にさらわれて本当に死んだかどうかが確認できていないなら尚更だろう。あり得ないと思いながらも、どこかで生きているのではないかとあきらめたくない気持ちがあるのは理解できる。たまたま見かけた映像に映っていたよく似た子供を息子だと思い込み、怪しい人物を頼って現地に向かう。 物語は、東南アジアで息子を探す冒険の旅、といった単純なものではなく、抽象的で観念的、陰鬱で重…