はじめに 私たちが歴史を考える一つの目的は、現在に至る社会の過程を見つめ直し、私たちが生きる社会の姿を改めて考えることにある。現在抱えているさまざまな問題も、それがどのような歴史的経緯の上に成り立っているのかをたどることで、別の側面が見えてくることがある。歴史を通じて現在の問題を捉え直し、その解決の糸口を探ろうとする営みは、国際外交の場において「歴史認識」が大きな問題となることとも無縁ではない。 本稿では、産業革命から現代の格差社会に至る歴史のうねりを振り返りながら、エネルギー、技術、国家、情報といった要素が、それぞれどのように変化し、社会の仕組みを形づくってきたのかを考えてみたい。 そして、…