いい加減に困る!<3>(ボストン篇)の続きです。 僕が住んでいたアパートメントの管理人さんはとてもいい加減な人だった。いい加減な人であるが故に、いい加減な状況に対する対応もいい加減にやってくれる人だった。いい塩梅という意味でのいい加減のようなところもあるけれど、きっとこの管理人さんが日本にいたら、住民たちからの苦情の嵐だけでなく、管理会社の面接にも落ちるのだろう。きっと面接に2時間くらい遅れるのだろうから。そんないい加減な管理人さんを育んだいい加減な国であれば、もっと混乱が起きそうなものだけれど、なんだかんだといい塩梅に回っているのは、論理に基づいた話し合いを重視しているからかもしれない。論理…