「ノワール」はフランス語で黒、闇といった意味。1940年代から50年代にかけてアメリカで作られた暗さを特徴とする犯罪映画。第二次世界大戦から赤狩りに至る暗い世相を反映した虚無的、厭世的な内容で、もっぱら低予算・モノクロで製作された。光と影を強調した表現主義的な画面構成、モノローグや回想を用いた、非直線的な語り口を用いた作品が多い。
もともと製作側でジャンルとして認識されていたわけではなく、フランスの映画批評において”Film noir”と名付けられた。フランスにおける同傾向の映画に用いられることも多いが語源的には間違い。また現在のアメリカ映画にも用いられる場合がある。
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