©︎usa today ある昼下がり、人生が変わった男がいた。 製紙会社をクビになった27歳の男は、妻にどう切り出そうか迷っていた。自宅に戻り、地下の家事室に通じる階段に座り込んで、洗濯物をたたむ妻の後ろ姿を見ていた。 階段上の彼に気づいた妻は「お仕事はどうだった?」と言葉をかけた。「会社を、クビになった」と言うのが精一杯だった。妻はまぶしそうな目で、彼を見上げ「ま、次になにかあるわよ」と言って、何もなかったように、洗濯物の片付けを続けた。 「どうしてクビになったの?」「これからどうするの?」答えを準備した質問はなかった。夫が、ひっくり返ろうが、すごいショックをうけていようが、妻は洗濯物を片付…