ショパンの音楽で、よく聴くのは、バラードと、ノクターン集です。今回は、そのノクターンについて書きます。 叙情的な小曲に「ノクターン、夜想曲」のタイトルを最初に用いたのはジョン・フィールドです。その手法を取り入れ、ショパンもノクターンを作曲しました。 1782年アイルランド、ダブリン生まれのジョン・フィールド。クレメンティに認められ、弟子になり、12歳でロンドンデビューしました。演奏スタイルは、若いときから、夢のようなロマンティックな表現を得意としたそうです。それにより、19世紀前半に最も人気が高いピアニスト、ピアノ作品の作曲家のひとりとなったのです。 フィールドの作曲した夜想曲は20曲です。リ…