(فـاس, Fez, Fès)
アフリカ北西端、モロッコ王国北部の内陸都市。かつてマリーン朝などイスラム王朝が首都とした。13世紀から14世紀に発展、多数のモスク、マドラサ、大学などがある。2004年の人口は、94万6815人。フェスもしくはアラビア語ではファースと表現し、またアラビア語の長音を無視することが多いためファスとも呼ぶ。
メディナとよばれる旧市街地は、その町並みの構造から迷宮として知られる。旧来からの輸送手段であるロバがレンタル事業として制度化され、人や荷物運びの為にナンバープレートを付けたのを見かけることができる。つばなしの円筒形のフェルト帽のフェズは、この町の名前に由来する。