フェルミ

「ポストバイオロジー仮説」とは、学術的にも議論される仮説の一つで、「高度な知的生命体が、生物学的な制約を超えて意識や情報を機械化する可能性」を探る考え方です。天文学者スティーブン・J・ディック（Steven J. Dick）やSF作家兼物理学者のデイヴィッド・ブリン（David Brin）らが、さまざまな形で言及しています。 この仮説によると、ある程度進んだ文明は、いずれ肉体を“捨てて”情報的な存在に移行するかもしれない──というSF的な未来像が示唆されます。ただし、現時点で直接の証拠はまったくなく、SF的要素を多分に含んだ「あくまで仮説」の域に留まっていることは強調しておきたいところです。 …

前回お話ししたように、フェルミのパラドックスは1950年頃、アメリカのロスアラモス研究所でエンリコ・フェルミが同僚たちとランチをしている最中に「もし宇宙に数多くの恒星や惑星があるなら、知的生命体はどこにいるのか？」と問いかけたことから広まったと言われています。いわゆる「They are nowhere to be seen（彼らはどこにも見当たらない）」という問題提起ですね。 その問いは、宇宙開発が進む現代でもなお強い関心を集めています。「地球外生命体の存在は十分に考えられるのに、なぜいまだに発見や接触がないのか？」という不思議さが、いろいろな仮説や思考実験を生みだしてきました。 ■ 技術的特…

「宇宙はものすごく広くて、星の数は天文学的。それなら、地球と同じように知的生命体が存在していてもおかしくないはずなのに、どうして彼らの痕跡が見つからないんだろう？」 こんな疑問をシンプルに投げかけたのが、物理学者エンリコ・フェルミでした。 出典：Charlie Dean Archives ■ 1950年ごろ、研究所での雑談から生まれたパラドックス フェルミがこの問題を提起したのは、1950年ごろのランチタイムだと伝えられています。場所は、当時原爆開発の拠点にもなっていたロスアラモス国立研究所。アメリカ国内はUFOや宇宙人の話題に沸いていて、フェルミも同僚たちと新聞や雑誌に出てくる“空飛ぶ円盤”…

はじめまして。今回のブログでは、フェルミのパラドックスという大きな謎について、少しずつ考察をまとめていきたいと思います。 フェルミのパラドックスは、1950年に物理学者エンリコ・フェルミが提起したもので、宇宙には無数の星があり、その中には地球のような環境を持つ惑星もたくさん存在しているはずなのに、なぜ私たちは今まで地球以外で知的生命体の痕跡を見つけられなかったのかという疑問を投げかけています。 この問いは、宇宙に生命が多く存在するかもしれないのに、なぜその存在に気づくことができないのかという不思議な謎の核心をついています。なるべく分かりやすい言葉で解説していきますので、興味のある方はぜひお付き…

こんにちは、こんばんは、おはようございます！ ”そすう”でございます☂ --------------モダンな余談---------------- ブログ始まって3行目でいきなり脱線したお話です。 そこまで長くならないように努めます。 努めます。意識はします。 過去の自分の記事に、自分で読みながら納得してしまった。 toaruburogaa.hatenablog.com というのも、ここ最近、「自分の強み」ってなんだろう、と考えていることが多いからだ。ここでいう「強み」とは、その人の、一番最初に出てくるイメージのようなもの。 今現在、大学3回生の自分の「強み」とは何であろうか。 周りの人の強みは…

↓参考動画↓ youtu.be ↓原画↓ ランキング参加中イラスト ランキング参加中絵描いてる人たちの交流場的な ランキング参加中イラスト投稿団体（笑）

一昨年来の話題のSF『三体』三部作の邦訳版が完結した。 骨太でスケールの大きなスペースオペラだ。いや、ハードSFよりのスペースクロニクルといっていい。最近には珍しい気宇壮大なSF未来史だった。 Strongly recommened であります。 三体Ⅲ 死神永生 上 作者:劉 慈欣 早川書房 Amazon その感想はともかく、主題は「暗黒森林理論」です。 高度に進んだ異星文明がいくつも存在している。その関係は弱肉強食であり、弱い存在は優れたハンターにより見つかると同時に狩られてしまう。森林の暗闇のなかに異星文明は息をひそめているというのが、暗黒森林理論だ。ウェルズの『宇宙戦争』と同じ異文明の…