フォーカシング(Focusing) は、静かに、心に感じられた「実感」に触れ、そこから意味を見いだす方法です。シカゴ大学教授ユージン・ジェンドリン(Eugene Gendlin)の心理療法の研究によって生み出されたこの方法は、心理療法や自己理解、夢理解の方法として米国をはじめ、ヨーロッパほぼ全域に普及しています。
今朝、フォーカシングをしたら、こんなものが出てきました。 フォーカシングは悩みだけではなく、自分の持っている漠然としたいい感じについてもフォーカシングできるんです。 澄み透る秋のような落ち着いた感じが胸の中にある (この表現はからだの感じとぴったり合っているかというと…合っている) 琴の前に座っている着物を着た人 クリーム色に草の模様の着物で赤い帯をした女性 指が琴に触れるたびに響く音 (彼女に話しかけてみます) おはようございます (しとやかな声で)おはようございます あなたは今どんな感じですか? 秋の気配を胸で感じているわ 胸で感じている秋の気配 そう、胸の奥がしんとなって何だか冴え渡る感…
毎日、フォーカシングと心の癖の改善(直傳靈氣の性癖治療)をやり続けて、ずっと自分を離れなかった執着が緩み消えた感じ。 胸とお腹の間が何だか緩んで執着が楽になったような感じ (この表現はからだの感じと合っているかというと…合っている) (この感じをしばらく味わってみる) 青空が広がって、新鮮な空気が肺を満たしていくようなそんな感じ さあ、やるぞという気持ちがお腹から溢れてくる お腹の中で泉がこんこんと溢れてくるような 泉が溢れる音が聞こえ感じ (お腹に微かな痛み…何かが取り除けられていくような) 空間が開けていくような 泉のそばにおかっぱの髪の女の子がしゃがんで 飽きもせずに溢れてくる水をずっと…
自分なのか、人なのか、誰かを責めずに内省することができなかったんです。 もっとも、自分を責めたり、人を責めたりしては内省ということは言えないんです。 内省とは、自分も人も責めずに、透き通った目で自分のしたことや自分の歪みを見ていくことだからです。 自分も人も責めないで、自分を直視すると痛みが起こります。 その痛みに耐えかねて、またも、自分を責めたり、人を責めたりしたくなってしまいます。 だから、今まで、自分では内省しているようでも、実は内省になっていなかったのかもしれません。 ところが、フォーカシングしていくらか経験を積み重ねた今は、何とか、痛いのですが、やっぱり痛みから逃げたくなって自分や人…
外なる支配者と内なる支配者がいるのかもしれません。 外なる支配者の私に対する支配と邪魔は、「心よ、支配と邪魔を取り除いてください」と心にお願いすることによって断ち切ることができます。 けれど、外なる支配者からの支配と邪魔を取り除いても、なんだかすっきりしないことがあるのです。 それはトラウマのせいなのかとも思ってみるのですが、トラウマを取り除いてもなお、何かが残っているような気がします。 これこそが、内なる支配者、別名、批評家とか超自我と呼ばれるものです。 (フロイトは、超自我を良心と同一視しましたが、ジェンドリンによれば、良心とは細き静かな声であって、「お前はダメだ」とダメ出ししてくるような…
「そんなこと、当然わかっています」 自分がどんなことを感じているなんて、当たり前のことのように思えてしまうんです。だから、フォーカシングをやってみようという人は多くないのかもしれません けれど、時折、フォーカシングに好奇心を持つ人がいて、まず、今ある自分のからだの感じを探ってみます。 「うーん、お腹のところに、何だか、黒いザワザワした不快なものがある感じ」 「黒い不快なざわざわ」 「そう、ひとつだけじゃなくて、小さなものが複数、ザワザワ動いている」 「小さなものが複数、ザワザワ動いている感じ」 「あっそうだ、ジブリの映画で見た、まっくろくろすけみたいな、目と手足もある」 「目と手足があるまっく…
「〜したいのに(あるいは〜しなければならないのに)、〜できない」というのは、よくあることかもしれません。 例えば、「本を読みたいのに、読むことができない」とか、「掃除をしたいのに、掃除できない」とか、「会社に行きたいのに、行けない」とか… 特に、最後の「会社に行きたいのに、行けない」というのは、私には覚えがあります。 鬱になり始めの時に、最初は、何とか会社に行っていたのですが、だんだんと、自分のデスクのところに座っていられなくなって、ついには会社に行けなくなってしまいました。 「会社に行かなければならない」と思って家を出て、電車には乗るのですが、会社がある駅が近づくにつれ、心臓の動悸が酷くなっ…
一方的に言葉をつぶやくのではなく、人と言葉をやりとりして親密な関係を築くことに対する恐怖があるようなんです。 親密な関係を築くための対話の基礎となる言葉の使い方についてフォーカシング 胃の奥が痛む感じ (この感じとしばらく一緒にいてみる) おはよう (うめくように)おはよう (ちょっと痛みが和らぐ感じ 胃の奥に何かいるような) そこにいるんだね…あなたは誰? 私?私はあらゆる言葉の元 (シャボン玉の容器とストローを手にしている、5、6歳のショートカットの女の子がちょこんと座っているような) そのシャボン玉液で言葉をつくるんだね そう、でも、今はシャボン玉を飛ばせないの シャボン玉を飛ばせない感…
(この文章は、ある程度、トラウマから自由になった人のためのものです。まだ、トラウマを抱えて苦しんでいる最中の人は、読むのをお勧めしません。まず、トラウマの治療が大切です。)「心よ、支配者からの支配と邪魔を取り除いてください」と心に支配の邪魔と排除をお願いすることは、特にトラウマを抱える人にとっては、命綱です。 そして、この支配と邪魔の排除は、O先生によれば、一生続くものということです。 ところで、トラウマから自由になっても、そして、続けて毎日、支配と邪魔の排除をし続けていても、何かしら支配者への恐れというものは残るのかもしれません。 『あの人は支配者でないかしら』、そんな思いが心をよぎることが…
親密さについてフォーカシングしてみました。私のうちには、二つの親密さを求める部分があるようです。 親密さということを思うと、胸にわくわくした感じと不安が入り混じる感じ (けっこう、これは強いが、しばらく一緒にいてみる) おはよう (風がびゅんびゅん吹いている中で、実際に台風がきている、風に声が持っていかれそうに)おはよう わくわくした感じと不安が渦巻き状に入り混じって台風の目になっている (この表現とからだの感じがぴったりあっているかとからだに尋ねてみると…合っている) 時折、台風の中心からも稲光が出ている あなたは何をしているの? すべての疑わしいものを吹き払っている 疑わしいものを吹き払っ…
「生きているというプロセスの多くは相互作用的である。単独では、それは進まない。私がここで述べているプロセスには他者の存在が欠かせない。他者とともにいてもらう必要と依存の問題は別物である。関係的プロセスを一人で生きることはできない。この記録のクライアントは、親密な関係がなくてもうまくやっていけることを今までずっと誇りにしていた。しかし親密な関係は依存ではない。それはむしろ人間に本来備わっているものであり、ある種のプロセスは関係的なもので、他者の存在がないと起こりえないのである。フォーカシングは一人で行っても非常に深くなりうるが、[人との]関係状況の中でのフォーカシングは、常により深く、一人の場合…
無意識が⭕️で、意識が❌というふうに今まで思い込んでいたところがありました。 だから、無意識になればなるほどいいと考えていたわけです。 けれど、無意識というのは無意識の6層でも書いたように、多層的なのです。 同じ無意識という言葉でも、無意識に何かしてしまうということと無限の智慧と力を持っている無意識さんでは全く意味合いが異なります。 けれど、その両方が同じ無意識という言葉でまとめられているのです。 だから、無意識には層があると言ってもいいわけです。 意識を緩めて、無意識になっていくと、無意識さんに近づいていくのは確かなのですが、同時に、無意識に、つまり自動的に何かをしてしまうということが多くな…
わたしは彼の霊能力を絶大に信頼しているところがあるので、今の自分に必要なメッセージとして時々タロットカードを引いてもらったりしています。 彼はタロット占いの方法は知らないのですが、ただピンとくるものを引くことが出来るようなのです。 3ヶ月前に彼と一緒に立ち寄った書店でなんとなくタロットカードを買うことになってから、時々オリジナルのリーディングをお願いしていました。 その頃からわたしに対してアドバイスとして出るカードがいつも同じなのです。 何度引いても連続同じで、ゾッとするほどなのです。 それがまた良い意味合いのあるカードだと嬉しいのですが、深刻そうな雰囲気が漂うカード、"ソードの2"が毎回出て…
無意識とつながる2つの入り口があると思うんです。 1つ目は心からつながる方法です。 2つ目はからだからつながる方法です。 前に書いたように(参考「無意識の6層)、無意識には層があるようです。 1つ目の心からつながる方法は、ダイレクトに、無意識の深層である無意識さんとつながります。 具体的には、現代催眠、瞑想、心に聞くことなどがそうです。 2つ目のからだからつながる方法は、無意識の浅い層から少しずつ深層である無意識さんとつながっていきます。 具体的には、フォーカシング、ソマティック・エクスペリエンス、レイキ、からだに聞くことなどがそうです。 こう並べて書くと、1つ目が優れていて2つ目が劣っている…
FAPの効果について話題になっていたので、自分の思っていることをまとめて書いてみようと思います。 自分は過去にFAPを受けて難治性鬱から回復し、また現在はクライアントにFAPを施術しています。 ですから、受ける側とする側の両方の視点から書くことができると思います。 まず、FAPを受ける時に、「からだのどこにどんな感じがありますか、あるいはイメージが浮かびますか」と聞かれますが、 これは正直に答えるのがいいと思います。 何も感じないなら感じないと答えるのがいいです。 なぜなら、セラピストはそれによって主軸コードを変更することができるからです。 あるいは、時には、何も感じないままでもOKのこともあ…
アダルトチルドレンのカウンセリング体験談の3回目になります。 前回↓ kotatsu1123.hatenablog.com 今回は「フォーカシング」と「モデリング」という心理療法を受けました。 フォーカシングとは体の感覚を頼りに自己の気づきを促して心を癒す心理療法です。 モデリングは自分の憧れたり好きなある人を見本にして、その人の動作や行動をイメージし、同じように振舞ってみる心理用語です。 今回はこのフォーカシングをやってみることでかなり大きな自分の課題が見つかりました。 フォーカシングをした感想 モデリングをやってみて まとめ フォーカシングをした感想 自分がこれをやってみた結果、心の奥底に…
2024/09/20のフォーカシング何だか胸にピンク色の薔薇が咲いている 朝露に濡れて朝日に光り輝いている 音のない静かな風が薔薇を微かに揺らす (この表現は自分のからだの感じと合っているかというと…合っている) おはよう (やや高音で、けれど耳に心地よい声で)おはよう あなたはどんな感じ 私は何も感じていないわ 何も感じていないような そう、ただ、ここにある感じなの ここにある感じ ほらっ、青空が見えるでしょう (見上げると、青空が大きく広がって、草原にこの薔薇は一輪咲いている) 見えるよ 私もこの青空の中にあるし、青空も私の中にあるの あなたも青空の中にあるし、青空もあなたの中にある感じ …
こんにちは。9月初頭になって途端に涼しくなってきましたね。 ようやく37度超えの毎日から抜け、秋に向かっていく感じがします。 これまで、ちょくちょくブログにも載せているカメラ修理の分解写真をAi Micro-Nikkor 55mm F2.8SとTAMRON 90mm F2.5で撮影していました。 Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8SとTAMRON 90mm F2.5ともに非常に描写には定評のあるレンズで、この種のマイクロレンズでは現代でも最高峰の描写をすると思います。 とはいえど、撮影する際には3次元の物体を撮影するわけですから、コピースタンドに取り付けてF16~F22に絞って…
先日「α6700」から買い換えた SONY の小型フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7C II」ですが、率直に言って買い換えて大正解でした。画像センサーサイズの違いこそあれ、同じ世代ということでよく似た特徴を持っている機種だけに、本当に買い換える価値があるのか結構悩んだのですが、もっと早く買い換えておけばと思ったほどです。「大は小を兼ねる」とはほんとによく言ったものですね。 機能や画質もさることながら、カメラはデザインが好みに合うかどうかというのも重要なファクターだと思うのですが、この「α7C II」は私の心に直球ど真ん中!しっかりと所有欲を満たしてくれています。 「α7CⅡ」の詳しい使い方に…
クラシカルな外観と最先端の技術を融合させたニコンのフルサイズミラーレスカメラZF。その美しいデザインと共に、なぜこのカメラが30万円もの価格を持つのか、その理由を紐解いていきます。また、同じくクラシカルなデザインで人気のあるZFCとの違いも比較し、ZFが持つ本物の価値を探っていきましょう。
一緒にフォーカシングを学んでいる方と、じっくりセッションする機会がありました。 私がフォーカサー(クライエント役)で、テーマとして選んだのは前の晩に見たばかりの、ちょっと印象的な夢です。 「小鳥のロボットみたいなもので遊んでいたら、壊れてしまったらしく動かなくなった。なんとか直そうとして、部品を調べたりコードを引っぱったりする」という夢。 フォーカシングのセッションでは、テーマを思い浮かべながら、ゆっくりと自分の内側に意識を向け、からだに感じる感覚や、湧いてくるイメージを言葉にして、リスナー(セラピスト役)に伝えていきます。 最初に浮かんできたのは、「胸のなかの暗い空間に、複雑にからみあったコ…