Gabriel Fauré (1845-1924)
南フランスのパミエ生まれ。
パリの宗教音楽学校でサン=サーンス等に学ぶ。
各地の教会でオルガニストや楽長を歴任し、パリ音楽院の院長も務める。
しなやかな抒情性と優れた平衡感覚によってフランクに代表される濃厚なロマンティシズムと、ドビュッシーの印象主義との橋渡しをする役割を果たした。宗教音楽、歌曲、ピアノ曲、室内楽曲、管弦楽曲、劇場音楽など作曲多数。
代表曲に「レクイエム」「月の光」、歌曲「優しい歌」、付随音楽「ペレアスとメリザンド」、歌劇「ペネロープ」など。
なお、晩年は、音階が狂って聴こえるという耳疾に冒される。これは音楽家にとっては、堕地獄の苦しみだったと思われるが、彼は名曲「ピアノ五重奏曲・第2番」を書き上げる。
1924年11月4日パリにて死去。