[Edmund Husserl]1859年〜1938年 現象学的哲学を確立したオーストリア出身(フッサール出生当時はオーストリア帝国、現在はチェコに属しているモラヴィア地方東北部プロチョエフ(ドイツ語では、プロスニッツ)という町で生まれる。)のユダヤ系ドイツ人。哲学以外にも人間を対象とする科学全般に大きな影響を与えている。
愛称「フッ君」
デカルト的省察 (岩波文庫)
*リスト:リスト::学者
現象学の目的 1.導入 2.これ以上疑えないもの 3.現象学の根本動機 現象学の出発点 「エポケー」 現象学の方法 「現象学的還元」 現象学の目的 1.導入 世の中には疑り深い人々がいて、とにかくあらゆることを疑ってかかり、世界は存在しないだとか、因果関係なるものは存在しないだとか言っていたり(懐疑論者)、この世界の物事は結局その人の価値観やものの見方によってさまざまで絶対・普遍なんてものはないんだよという人々(相対主義者)がいます。彼らの言うことは確かにその通りだと思います。 が、もしそうだとするならばどうして数学や物理学、化学といった自然科学が世界中どこででも通用するんだろう?人によって見…
読んだ本 富山豊『フッサール 志向性の哲学』青土社 (2023) 山城むつみ『文学のプログラム』講談社文芸文庫 (2009) フェルナンド・ペソア『新編 不穏の書、断章』平凡社ライブラリー (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー メモ "可能なもの、正当なもの、近いものを夢見る人のほうが、遠くのものや奇妙なものを夢見て身を滅ぼす人よりも哀れだ、と私は思う、大いなる夢を見たり、気が狂っていたりするならば、自分の夢を信じることができて幸せだし、ただの夢想家にとっては、夢想は無言で彼を揺する塊の音楽だ。ところが、可能なものを夢見る場合は、ほんとう…
読んだ本 フッサール『デカルト的省察』岩波文庫 (2001) モリエール『人間ぎらい 改版』新潮文庫 (2012) スーザン・ソンタグ『反解釈』ちくま学芸文庫 (1996) フローベール『感情教育(下)』光文社古典新訳文庫 (2014) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『反解釈』 メモ "歴史的進歩の観念を信じているくせに、新マルクス主義の批評家たちは、非社会主義の国々における現代文化の興味深い創造的な特質に対して、奇妙な鈍感ぶりを示してきた。一般に前衛的芸術に関心がないこと、質も意味もさまざまな現代芸術、現代生活の諸形式をひとまとめに告発…
★この記事を読むと、「エトムント・フッサール」の時間意識の現象学的分析に関する著作『内的時間意識の現象学』が読みたくなります。 ★詳細はこちら→『エトムント・フッサール - Wikipedia』 この著作は、時間がいかにして意識の内部で構成されるか、また私たちが過去、現在、未来をどのように経験するかについて深い洞察を提供しています。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scrip…
最近はいろいろ哲学書を読んだ。紹介します。 なんか読んだ本を逐一紹介するスタイルにすると私があまり本を読んでいないことがバレるので、どばっと紹介します。 ロバート・ステッカー、森功次訳『分析美学入門』 西村清和編・監訳『分析美学基本論文集』 ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳』 富山豊『フッサール 志向性の哲学』 白川晋太郎『ブランダム 推論主義の哲学』 まとめ ロバート・ステッカー、森功次訳『分析美学入門』 現代の英語圏の美学・藝術哲学をまとめた分厚い教科書。いろいろなトピックでいろいろな立場の議論が網羅的に解説されているので何回も読み返すことになりそう。 個人的にはダントーのアート…
現象学的還元とは、哲学における方法論の一つであり、現象学を創始したフッサールによって確立されました。現象学は、意識のあり方を直接的に考察する方法論であり、現象学的還元は、その方法論を実現するためのための第一歩です。 現象学的還元は、自然的態度から超越論的態度への転換を意味します。自然的態度とは、日常生活において、私たちが当たり前のようにとっている態度であり、世界は存在し、その存在は私たちにとって客観的なものであると信じています。一方、超越論的態度とは、世界の実在性について判断を停止し、純粋な意識のみを対象とする態度です。 現象学的還元は、以下の2つのステップから構成されます。 エポケー(Epo…
ランキング参加中哲学 ■以前の記事「研究日誌(2022/3/19)フッサール他者論、リシールの空想身体論、ファンタシアを経由して間身体性へ?」で、坂本(2021)の次の文章を引用しておいた。 「フッサールは「知覚的空想(perzeptive Phantasie)」という概念を導入する(ⅩⅩⅢ, Text Nr.18)。これは矛盾した概念ではない。この概念における「知覚」とは像物体のWahrnehmungではなく、像客体のPerzeptionであり、後者は実在を措定しない、いわば中和化された知覚だからである。リシールによれば‥‥」(p.134) 「他者身体の構成は、像意識とは別の準現在化作用であ…
懐疑主義と新しい思想 ~価値観を疑うことによって崩し、生まれる新しいもの デカルト哲学と分解と数学化 【フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』,デカルト『方法序説』】 懐疑主義者デカルト フッサールと懐疑主義 【フッサール『イデーン』,セクストス・エンペイリコス『ピュロン主義哲学の概要』】 懐疑主義の批判 既存の価値観を疑う懐疑主義者により起こる思想的革命 前回のお話 waka-rukana.com 懐疑主義と新しい思想 ~価値観を疑うことによって崩し、生まれる新しいもの デカルト哲学と分解と数学化 フッサールはヨーロッパ諸学における数学的世界に対抗するために体験を軸とした現象学を…
現象学とヨーロッパの学問の数学化と失われる統一的人間観 現象学の問題意識 【フッサール『論理学研究』】 ヨーロッパの学問と数学化 【フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』】 人間が数字化されて物扱いになっていく 【マルクス『経済学批判』】 部品の集まりとしての人間観 【フッサール『デカルト的省察』】 前回のお話 懐疑主義のエポケー/思考停止を用いる現代的な哲学である現象学とは - 日々是〆〆吟味 現象学とヨーロッパの学問の数学化と失われる統一的人間観 ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学 (中公文庫) 作者:エドムント フッサール 発売日: 1995/06/01 メディア: 文庫 …
エトムント・フッサール(1859 - 1938)は、ドイツの現象学の哲学者です。 このページでは、「エポケー」「現象学的還元」といったフッサールの思想をわかりやすく解説します。 また、フッサールの思想を現代社会で生かす方法を紹介します。 フッサールの主な思想 フッサールの思想を現代社会で生かす方法 フッサールのおすすめ入門書 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); フッサールの生涯と時代背景 フッサールの主な思想 現象学 ノエシス・ノエマ エポケー 現象学的還元 他の思想との関係 実践!フッサールの思想を現代社会で生かす方法 瞑想(…