Frank Herbert、アメリカのSF作家。 1920年10月8日 - 1986年2月11日)。
代表作は映画化もされた「デューン 砂の惑星」。
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封切り三日目。 席数488の【CINE12】の入りは三割ほど。 冒頭、タイトルの下に小さく「part one」の文字が表示され思わず仰け反るとともに、まぁそうだよなぁと納得もする。 思い出されるのは『デイヴィッド・リンチ』による〔デューン/砂の惑星(1984年)〕。 リアルタイムで観ているわけだが、137分の尺に詰め込まれたそれは、とても映画の体をなしておらず、質の悪いダイジェスト版の趣き。 ストーリーを何とか追えはするものの、飛び飛びのエピソードの羅列で明らかに失敗作と断じてしまえる一本。 翻って本作、155分の長尺ながら原作の第一巻の半分ほどしか取り上げられてないのでは。 たぶん二部構想と…
一条真也です。15日の昼、別府から小倉に戻りました。夜、その日に公開されたばかりのSF超大作映画「DUNE/デューン 砂の惑星」をシネプレックス小倉で観ました。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作ですが、この映画だけはどうしても観たいと思っていました。SF映画には未来が予見されていることが多いので、話題作は必ず観ることにしているのも理由の1つですが、拙著『愛する人を亡くした人へ』を原案とするグリーフケア映画「愛する人へ」(2023年公開予定)のメガホンを取る作道雄監督が、一番好きな映画監督にドゥニ・ヴィルヌーヴの名を挙げていたからです。早速鑑賞したところ、「とんでもない映像体験をした」という思いが…
久しぶりのデジタルタトゥー記事。現実に追われすぎて、時間を全くとれなかったのでかなり間隔をあけました。いつも通り音楽について書きたかったのですがネタを組み込みきれずに、時事ネタに逃げようとおもいまして、DUNE (デューン)映画化に合わせてそれらにまつわる今更話でも書くかということで、普段音楽について独断と偏見が入り混じった記事を書いてますが、今回は映画と小説の話をします。なので音楽の記事以外興味ないという方はブラウザバックを。 では早速本題にいきましょう。 世界単位で「砂の惑星」といえば間違いなくフランク・ハーバートのSF小説DUNEをさします。日本で本を読まない(もしくは)SFの基礎教養が…
電車の中で、特に、座っているときに、隣の人がスマホじゃなくて本を読んでいると、何を読んでいるのか凄く気になりませんか。私は気になります。でも、小心者なので、うまく覗けないんです……。 今日も、勤め先から帰って来る電車で、隣に座っている人の読んでいる本が気になりましたが、覗き込めず。ちなみに、私のほうは「アンデッドガール・マーダーファルス」を読んでおりました。真ん中を少し過ぎたあたりです。 「隣の人も、私の読んでいる本が気になったりするんだろうか? でも、ブックカバーをかけているし、チラ見では分からないかも。かと言って、わざわざブックカバーを外して表紙を出したら、どう考えても不自然な動作になるよ…
ゲームの紹介 2020年最後の千葉会は「DUNE」(Gale Force Nine)の対戦となりました。「DUNE」はアメリカの作家、フランク・ハーバート原作のSFシリーズ。ウイキによる紹介文では次のように書かれています。 砂に覆われ、巨大な砂虫(サンドワーム)が支配する荒涼の惑星アラキス、通称デューンを舞台に、宇宙を支配する力を持つメランジと呼ばれるスパイスを巡る争いと、救世主一族の革命と世界の混沌を軸にした壮大なドラマが展開される・・。 元のゲームは1980年代にアバロンヒルから発売していた製品で、本作はその再販リメイク版ということになります。旧作とのルールの違いは大きな変更はない模様です…
●全8項目 ●代表作 ●「telerama.fr」の「Un cinéaste au fond des yeux (57) : Alejandro Jodorowsky」より10本 ●「konbini.com」の「Supercut : Alejandro Jodorowsky nous parle de ses scènes favorites」より7本 ●「contracampo.com」の「Entrevista com Alejandro Jodorowsky」より8本 ●自伝的映画「エンドレス・ポエトリー」で言及1本 ●「news.cinecitta.com」の「Alejandro Jod…
本棚で待っている本たち。 忘れないように。 デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (上) (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 2016/1/22 フランク ハーバート (著), 酒井 昭伸 (翻訳) デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (中) (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 2016/1/22 フランク ハーバート (著), 酒井 昭伸 (翻訳) デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (下) (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 2016/1/22 フランク ハーバート (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
はじめに 小説 4冊 書籍 1冊 最後に はじめに 今回のミニ・ブックレビューは2022年4月に読破した本をブログでのレビュー記事あり・なし問わず紹介します。 今月はブログ内のほとんどの記事をリライトする作業に月の4分の1ほどの膨大な時間を費やしました。 ここ1年以内に書いたものはいいとしても、さすがに4、5年以上も前に書いた記事をそのまま放置するのは恥ずかしくなり、いざ始めるとこれが想像を絶するほどのゴミ文章で、自分で書いた文章を読み返し勝手に苦しむマッチポンプ状態に苦しみました。 読み辛いだけで必要のない文章を問答無用でバッサバサと切り落としていると、途中から長い時間を掛けて書いた文章を削…
20220413(了) 映画『DUNE/デューン 砂の惑星』 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督//ティモシー・シャラメ/レベッカ・ファーガソン/ オスカー・アイザック/ジョッシュ・ブローリン/ハビエル・バルデム/ ステラン・スカルスガルド/ゼンデイヤ/デイヴ・バウティスタ 音楽:ハンス・ジマー 2020年/米映/SF/155分/DVDレンタル <★★★★> つい目について、新作だけど借りちゃいました。ドラマ自体とは関係のない、 映像その他のテクニカルな部分でごっそりオスカーをせしめてしまった作品で あることは知っていましたので。 デヴィッド・リンチ版は1984年ですか。今から見れば38年前!いやぁ、 …
先日、ついにドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品の「デューン 砂の惑星 part1」を観ることができた。昨年最も期待を寄せていた作品だ。劇場で見たかったが残念ながら見られず、やっとツタヤでレンタルが開始されたので満を持してようやく借りることができた。 これまでのヴィルヌーブ監督といえば・ブレードランナー2049・ボーダーライン(sicario)・メッセージ・プリズナーズ・複製された男 等の名作を世に送り出している新進気鋭の監督という印象だ。今、ノリにのっている監督の一人といえるだろう。特にボーダーラインは個人的にベスト10に入る程好きな映画である。ブレードランナーも好きな映画の一つだ。 彼が作る映画に…
トレーラー 評価:120/100 作品情報 公開日(日本) 2021年10月15日 上映時間 155分 映画の概要 映像磨きに余念のない傑作 原作小説との比較 最後に 原作小説 映画の概要 " data-en-clipboard="true">この作品は、フランク・ハーバートのSF小説『デューン 砂の惑星』を原作とする映画です。 全宇宙で唯一、抗老化作用を持ち人間の意識を拡張させる貴重な香料“メランジ”が採取できる砂の惑星アラキス(デューン)を舞台に、宇宙を統べる帝国に仕えし大領家(貴族)であるアトレイデス家とハルコンネン家の権力闘争、そしてアトレイデス公爵の息子ポール・アトレイデスが過酷な試…
評価:100/100 作品情報 著者 フランク・ハーバート 出版日 アメリカ:1965年 小説の概要 後世の様々なSFに影響を与えし伝説の古典 デヴィッド・リンチ版(1984年)の映画との比較 ドゥニ・ヴィルヌーヴ版(2021年)の映画との比較 最後に 映画版 小説の概要 この作品は、1965年に出版されたアメリカの長篇SF小説です。優れたSF作品に贈られるヒューゴー賞と、優れたSF小説に贈られるネビュラ賞を同時に受賞するという快挙を成し遂げ、世界的なベストセラーとなり、幾度も映像化された伝説的な名作です。 ページ数は上・中・下巻全て合わせると約1100~1200ページほどで、ボリュームはそこ…
自宅でボードゲーム会を行いました。参加者はナギさん、オガタさん、O2さんです。 ・四天王 徳川四天王がテーマの陣取りゲームでプレイヤーは徳川四天王の一人になり家康の命で日本各地で合戦や領国経営を行って各地の影響度を上げていきます。 O2さん:井伊直政 ナギさん:酒井忠次 オガタさん:榊原康政 私:本多忠勝 O2さんが勝ちました。 ・Dune Imperium フランク・ハーバートのSF小説「デューン 砂の惑星」がテーマのワーカープレイスメント+デッキ構築のゲーム。拡張「Rise of Ix」入りで。 使用キャラ ナギさん:レト公爵 オガタさん:ユウナ・モリタニ姫 O2さん:ハルコネン男爵 私:…
自宅でボードゲーム会を行いました。参加者はナギさん、オガタさんです。 ・ベオウルフ 英雄ベオウルフの生涯をたどっていく競りゲーです。オガタさんが勝ちました。 ・Dune Imperium フランク・ハーバートのSF小説「デューン 砂の惑星」がテーマのワーカープレイスメント+デッキ構築のゲーム。 使用キャラ ナギさん:"ビースト"ラバン オガタさん:ポール・アトレイデス 私:イルバン伯爵 私が勝ちました。 ・成敗 協力ゲームでプレイヤーは全員仕事人になって協力して悪人を成敗します。ターゲットの悪人3人の内、1人を成敗できなかった為、全員負け。 ・ナゲッツ 陣取りゲーム、私が勝ちました。 ・ガイツ…
自宅でアースグリムさんとシミュレーションゲームをしました。 ・河井継之助 最後の賭け コマンドマガジン61号付録北越戦争がテーマです。戊辰戦争の激戦の一つで新潟県長岡を舞台に長岡藩と奥羽越列藩同盟軍が新政府軍と戦います。新政府軍をアースグリムさん、長岡藩と奥羽越列藩同盟の旧幕府軍を元新潟在住(三条の北の突破スペースが前の住所です)の私で。 新政府軍に一度陥された長岡城を奥羽越列藩同盟軍が奪還し最後まで保持しましたが栃尾方面から突破され新政府軍が勝ちました。 ・黒井城撤退戦 最近復刊したシミュレーションゲーム誌「タクテクス」には付録ゲームとして明智光秀が戦った3つの戦いのゲームが入っていました。…
「段階的発展説」そのものにも歴史があります。
フランク・ハーバート著原作の愛読者であったなら今回の映画化を期待しながらも恐れていたはずでしょう。私は矢野徹訳で石森章太郎挿絵期の読者です。(なので表現が矢野訳になってしまいます) この映画についてはおそらく何度も読むことになったはずですが以前デヴィッド・リンチ監督によるまさしくリンチ作品以外の何物でもない『DUNE』が公開された時は「そーだろーなー」という嘆息をつくしかなかったわけですが(いや素晴らしいリンチDUNEにちがいない)やはりこの物凄い物語の映画化は無理なのだとあきらめもしたのでした。 砂漠の惑星という凄まじいイメージのサンドウォーム、青い目のフレーメンたちの描写もさることながらク…
これは以下の投稿の続きです。 まず表面化したのはJ・D・サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて(The Catcher in the Rye、1951年)」やジョン・アップダイク「A&P(1963年)」といった「東海岸の閉鎖性を告発する文学」でした。 465夜『ライ麦畑でつかまえて』J.D.サリンジャー|松岡正剛の千夜千冊 1960年代のアメリカで若者たちのバイブルになりかかっていた文芸作品が3つある。精神病院を舞台にしたケン・キージー『カッコーの巣の上で』、戦争状態という管理と論理の悪夢を描いたジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』、そして、J.D.サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』。 いずれも…
Yona-Yona CINEMA · よなよなシネマ vol.173「DUNE デューン 砂の惑星」なぜ古典SFは布を巻いてしまうのか DUNE/デューン 砂の惑星 あらすじ 「ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーブ監督が、フランク・ハーバートの古典SF小説を映画化したSF超大作。ティモシー・シャラメが主演を務め、ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデムら豪華キャストが共演。第94回アカデミー賞では作品賞をはじめ計10部門にノミネートされています。 収録後コメント 夫…
今回はこの投稿の続き。 以下の説明からの再出発となります。 政治体制が封建制、絶対王政、共和制へとかわり、一方で産業革命による産業構造の変化によって不安定な立場に置かれた労働者階級とブルジョア階級という新しい階級構造が誕生した19世紀。一方では科学の発達によりニーチェのように無神論的な考え、個人主義・自由主義的な思想もまた誕生していた。そういった社会状況において「種は不変の存在ではなく進化する存在である」とする生物学的な考えと「政治体制は変わっていく」という歴史哲学的な考えが同時代に現れ、この二つの思潮が合流したものが社会進化論となったのである。