クラシック音楽と言うと「なんだかめんどくさそう」と構えてしまう人が多いとしたら残念だ。自分の入り口はバッハの幾何学的な対位法。そこからモーツァルトで無邪気さの持つ明るさと寂しさを感じ、ブラームスやシューマンでの淡く・濃く燃えるロマンの愁いに酔い、ブルックナーでの神への祈りと宇宙的なエネルギーに打たれた。すべて、ドイツ音楽だ。いずれもすぐには良さが分からないのだろうか。確かに少しの時間の「忍耐」の類は必要かもしれない。アタリメのようなものか。 そんな中で、あまり「どうも苦手だな」という音楽もあれば、「聞きたいけど時間かかりそう」と敬遠するものもある。前者は自分にとってはスラブ系、それにマーラー。…