フリークラスとは、日本将棋連盟において順位戦に参加しない棋士が所属するクラスのこと。
フリークラスは宣言によってなる場合と、降級によってなる場合の2通りがある。
B級1組以下の棋士が順位戦終了後から年度末の間に「フリークラス宣言」をすると、「フリークラス棋士」となる。「フリークラス棋士」は順位戦を対局せず、また、一度宣言すると順位戦に復帰することはできない。なお、順位戦以外の棋戦は対局できる。
C級2組の棋士が降級点を3つとるとフリークラスに降級する。三段リーグで次点を2回取った棋士はフリークラスに編入される権利を得る。
「フリークラス棋士」は順位戦を対局できないが、順位戦以外の棋戦は対局できる。
以下のうち一つを満たした場合、フリークラスからC級2組へ昇級できる。
上記の復帰規定に該当する成績を取れずに、編入後10年間(4月1日付転入・昇段の場合は満10年、10月1日付昇段の場合は10年6ヶ月)経過、もしくは満60歳の誕生日を迎えた年度が終了した場合は引退となる。
宣言によるフリ―クラス棋士は原則として65歳、その他のフリ―クラス棋士は原則として60歳で定年となり、引退することになる。
その他のフリ―クラス棋士はC級2組から陥落(もしくは三段リーグ次点2回で四段昇段)後10年以内にC級2組に昇級できないと引退になる。なお、10月1日付でフリ―クラス四段に昇段した棋士の場合は、10年半以内に昇級できないと引退になる。
宣言によるフリ―クラス棋士の場合、順位戦在籍可能最短年数(現在のクラスから、降級と降級点を毎年続けた場合の順位戦に在籍できる年数)に15年を加えた年数が過ぎると、引退になる。
上記年数に達しなくても、65歳になると引退になる。
ただし、順位戦在籍可能最短年数の間であれば、65歳を過ぎても現役でいることができる。
*1:4月1日から翌年3月31日まで