☆一度聴いたら忘れられない強烈なサックス☆ 以前、クセ強なピアニストであるセロニアス・モンクを紹介しましたが、彼に勝るとも劣らずクセが強いサックス奏者がアルバート・アイラーです。 彼は1960年代におけるフリー・ジャズの重要人物であり、偉大なパイオニアでもあります。 まるで泣き叫んでいるような、激しく、ヒステリックなサックスの音色は一度聴いたら忘れられません。 ヴィブラートを多用することで、どこか悲哀に満ちた音色を奏でることも、彼の演奏の特徴でしょう。 彼の音楽を聴いたきっかけはある1冊の小説でした。 中上健次『19歳のジェイコブ』で、JAZZ狂いのジェイコブが退廃的な日々の果てに破滅するとい…